冬休み in 東欧 | 8日目:新旧大聖堂は必見。オーストリア第三の都市、リンツの魅力
きっかけは、ウィーンで連泊で取れる部屋が無く、値段も高かったため、どこか他の街に退避しようという消極的な理由でした。5年前に行ったザルツブルクやハルシュタットもまた訪れたいお気に入りの街ですが、ウィーンからは少し遠いので新たな地を開拓することに。
そこで選ばれたのがリンツ。観光客で賑わうウィーンからは一転、ドナウ河畔に佇む美しい街並みをゆったりと楽しめました。
- 9:30 出発
- 11:45 リンツ到着
- 12:00 新大聖堂へ
- 13:15 ランチ@Cafe Central
- 14:30 旧大聖堂へ
- 15:20 ホテルにチェックイン
- 17:30 夜の街歩き
- 18:00 夕食@Antica Locanda
9:30 出発
広々バスルームが快適だったホテルゴールデネ シュピンネ、朝ごはんも種類豊富でとても良かったです。
リンツに行く間荷物を一晩預かってくれないかとチェックイン時に交渉してみたら快くOKしてもらえたので、階段下のトランクルームにスーツケース2つを置いて出発。ワイン8本を置いていけるだけでかなり楽になります。
リンツへはWien Hbf(ウィーン中央駅)またはWien Meidling駅から電車で1時間半ほど。チケットの予約はせず当日購入しました。
10時すぎの電車をWien Meidling駅で待っていたのですが、20分ほどの遅延との案内の後、突然運行キャンセル。別のホームに到着した代わりの便になんとか乗ることができました。ザルツブルクやその先ドイツ方面まで向かう急行列車のようで二等車はかなり混雑していて、空いているのは途中駅から予約されている席ばかりでした。リンツまで予約されていない席をなんとか見つけて座ることができました。
長距離移動の場合は座席予約をするようにしていますが、今回のようにそもそも運行キャンセルになるとその意味もなくなるので、判断が難しいところです。少なくとも、ウィーン中央駅から乗ったほうが空席は多いと思います。
11:45 リンツ到着
予定より15分ほど遅れてリンツに到着。
まずは駅の券売機でトラムなど交通機関のチケットを手に入れます。明日は夕方までにウィーンに戻りたいので、リンツの移動は24時間チケットで十分です。
12:00 新大聖堂へ
バスで旧市街方面へ移動し、まずは新大聖堂へ(歩いても15分程度です)。リンツには新旧大聖堂があり、いずれも観光客に開放されている人気スポットのようです。
この日は平日だからか観光客はほぼ見当たりませんでした。塔の足場はともかく煌々と光るデジタルサイネージがちょっと残念ですが(笑)、迫力のある重厚な建物です。
そして、中がとても美しい。
入り口を通ってすぐに見える大きなステンドグラスにまず目を奪われます。
しかし奥へ進むと、さらに美しいステンドグラスが並ぶ光景が広がります。
一つ一つのステンドグラスにとても精巧な宗教画が描かれていて、ほとんど照明が無く暗い聖堂内に色鮮やかな光を注ぎ込んでいます。建物の内装はウィーンの聖シュテファン大聖堂に比べると質素な作りですが、こちらは逆にステンドグラスの彩りを引き立てているように思います。
そしてとにかく人がいない(自分たち含め常に数人程度)ので、自由にあるきまわりながら一枚一枚のステンドグラスを心ゆくまで眺められるのがとても嬉しいです。
写真だとなかなか魅力が伝わりにくいですが、自分の足音しか聞こえないひんやりとして広大な聖堂内で美しいステンドグラスに囲まれていると、自然と心が洗われていくような気分になります。
数日前まで存在すら知らなかったのですが、これまで訪れた中でもかなりお気に入り上位に入る大聖堂です。他にも興味深い発見があったので、いつか記事にするかもしれません…!
13:15 ランチ@Cafe Central
旧市街へ向けて歩きながら見つけたお店でお昼ごはん。
気温3度の曇り空でさすがにテラス席は人が少ないですが、店内は賑わっていました。
若い人たちや家族連れ、ビジネス風のグループまで様々な人が利用できるカジュアルな雰囲気です。
私はコルドンブルーを注文。スイスで食べたものよりチーズが硬いですが、お肉も厚みがあって食べごたえがあります。ラズベリーソースも意外と合う。(夫のタイカレーは普通でした笑)
14:30 旧大聖堂へ
カフェから歩いて5分。
旧市街の広場から少し細い通りに入ったところに旧大聖堂があります。周辺と比べてとりわけ高い建物ではありませんが、きれいなミントグリーンの壁が目を引きます。
入り口がわからずしばらくうろうろしましたが、写真左手の辺の部分にある茶色いドアから入れます(笑)。
こちらは最初こそ何人か見学している人がいたものの、途中から完全に貸し切りでした。
20世紀初頭まで使われていたそうで聖堂としては小ぶりですが、バロック様式の内装は新大聖堂よりも豪華な印象です。白い壁と窓から射す光で暖かみのある雰囲気。天井やシャンデリア、脇にいくつかある懺悔室などの繊細な彫刻は見ごたえがありました。
15:20 ホテルにチェックイン
旧市街の端にあるホテル コルピングに宿泊。旧市街へのアクセスが良い上にお部屋もかなり広くて快適でした。周辺観光案内やホテル内のバー利用なども充実していてかなり満足度が高かったです。
居心地がよくてついゴロゴロしてしまい、気づけば2時間ほど寝ていました(笑)。
17:30 夜の街歩き
夜ごはんのお店を探しながら街を歩きます。
ブダペストの街を二分していたドナウ川はリンツの街にも流れています。
リンツはウィーン屈指の文化都市で、美術館や博物館も充実しています。明日はその一つ、橋の向こうに見える「アルス・エレクトロニカ」に行く予定です。
時間があればリンツ城博物館に行きたかったのですが、この日はすでに閉館。リンツ城の城塞の上まで登り、ちょっと夜景を眺めてからレストランへ。
リンツのクリスマスマーケットは残念ながら12月24日で終了していましたが、街のイルミネーションやクリスマスツリーはまだまだ健在でした。
18:00 夕食@Antica Locanda
特に予定が無かったので、ホテルの部屋にあった観光案内でおすすめされていたお店へ。
席についたら「Deutsch or Italienisch?(ドイツ語とイタリア語どっちがいい?)」と聞かれ焦りましたが、これまでのドイツ語学習の積み重ねイタリア人スタッフたちの圧倒的コミュ力のおかげで存分に食事を楽しめました。食にまつわる話は例によって子記事行きです(笑)。
電車のハプニングはあったものの、大聖堂が期待以上に素晴らしくて満足度の高い一日でした。明日は昼過ぎまで体験型科学館「アルス・エレクトロニカ」で過ごし、この旅最後の夜はウィーン楽友協会でコンサートです!
冬休み in 東欧 | 7日目:ブダペストから電車でウィーンへ!旧市街街歩き
冬休み旅行、後半の4日間はオーストリアで過ごしました。
ウィーンを訪れるのは5年ぶり2回目。当時の写真も掘り出しながらおすすめの歩き方を紹介していきます!
- 8:30 出発@ブダペスト東駅
- 11:30 ウィーン到着
- 12:30 ホテルチェックイン
- 13:30 歴史地区へ
- 14:15 クリスマスマーケット@大聖堂前
- 15:20 時計博物館
- 17:00 クリスマスマーケット@マリア・テレジア広場
- 19:00 ホテルの隣のバー「Gossip」
8:30 出発@ブダペスト東駅
電車のチケットは予め予約していました。
オーストリア国鉄(ÖBB)・ハンガリー国鉄(MÁV)どちらのサイトからでも予約は可能ですが、私たちはEチケット(自分で印刷して直接乗車可)に対応しているオーストリア国鉄で購入しました(ハンガリー国鉄で購入した場合は、現地の窓口でチケットを受け取る必要があります)。
駅中央の大きな掲示板に自分の電車の乗車ホームが表示されるのを待ちます。
ウィーン行の電車は駅舎内のホームから発車でした。
エゲルへの日帰りで往復とも30分以上遅れたので電車が時間通りに来ることは期待していなかったのですが、今回はほぼ定刻通りに出発・到着しました。
時期や時間帯にもよるのでしょうが、今回の便はとても混雑していて、予約時に座席指定(一人あたり+3EUR)をしておいて正解でした。始発駅にもかかわらず二等車はデッキに人が収まらないほど。
出発するとすぐに検札…と思ったら乗務員らしからぬカジュアルな感じの男性が食堂車のメニューを配りに来ました。メニューを手渡しながら一組ずつ丁寧に「Mery Christmas! Happy new year! Have a good day!」を呪文のように唱えていくのでかなり時間がかかっていました(笑)。
裏ワザというわけでもないですが、普通の座席に座れなかった場合は食堂車に行くとほぼ必ず座れるので良いと思います。スイスの食堂車だとカフェラテで5CHFくらいしますが、今回の電車ではビールやワインが座席指定をするよりも安く(笑)買えました。
11:30 ウィーン到着
2時間弱でウィーン中央駅に到着。ヨーロッパ内の電車移動はルートをうまく選べば飛行機と比べて価格もトータルの所要時間も節約できて良いです。
まずは荷物をホテルに預けます。Uバーンに乗る前に交通機関の1日チケットを購入。
12:30 ホテルチェックイン
オーストリア1泊目はゴールデネ シュピンネに滞在。
空港への直通列車があるWien Mitte駅(地下鉄の駅はLandstraße)から徒歩5分程度で便利な立地。(途中休憩したり周辺施設を見て歩きまわったりしているので1時間かかっていますが、迷わずまっすぐ来ればウィーン中央駅からホテルまで15分あれば着きます)本来チェックインは15時からですが、清掃が済んでいたようで部屋に入れてもらえました。建物は古いですが、内装はリフォームされていてとても綺麗です。
さらに嬉しかったのが広すぎるバスルーム。もともと2部屋だったものを改装しているようで、うちより広いです(笑)
基本的にヨーロッパの水回りにはまったく期待していないので、固定じゃないシャワーヘッドときちんと密閉されるドアまたはカーテンがあれば大満足なのですが、ここには追い焚き機能・ジャグジー付きの大きな浴槽が!(奥には普通のシャワールーム)
日本への一時帰国以来数ヶ月ぶりの湯船を楽しむことにします。
13:30 歴史地区へ
ホテルでゴロゴロしたくなる気持ちを抑え、地下鉄U3に乗ってリンク内の歴史地区へ。Stephanplatzで降りて地上に出ると目の前が聖シュテファン大聖堂です。
なぜか5年前は素通りしてしまっていたので、今回初めて中に入りました。
比較的空いていたであろう5年前の3月に来なかったことを後悔する美しさでした。
ゴシック様式の柱や天井が重厚な雰囲気。ステンドグラスはブルー系のモザイク柄で意外にもシンプルですが、それがキャンドルの灯りの温かさや建物の重厚さを引き立てているように感じました。
地下のカタコンベツアーも楽しそうで、開始を待つ人やチケットを求める人たちの行列ができていました。
もう一箇所、歴史地区でいちばん気になっていたお店へ。音楽の都、ウィーンで1817年から続く老舗楽譜店、Musikhaus Doblingerです。前回はまさかの臨時休業で入れなかったので、2回目の挑戦。が。
クリスマス前後も営業している日があると聞いていたのですが、絶妙にタイミングを外して休業日でした。
悲しいですが、3回目の口実を手に入れたと思って次回の楽しみとします(笑)。
14:15 クリスマスマーケット@大聖堂前
大きい都市だと、クリスマスの後も「ジルベスターマーケット」「ニューイヤーマーケット」など名前を変えて年明けまでヒュッテが並び続けます。聖シュテファン大聖堂前の広場も、たくさんのヒュッテで賑わっていました。
ウィーンのクリスマスマーケットは、グリューワイン系の飲み物のバリエーションが豊富!りんごやオレンジの果肉が入っていたり、ノンアルコール系も充実しています。
15:20 時計博物館
前回行けなかった小さめの博物館に挑戦しようということで選んだのが時計博物館。
大聖堂から徒歩5分ほどの小さな建物です。
小規模といっても建物3フロア分に、中世から現代までの様々な「時計」が展示されています。ちょっとマニアックなテーマなので、街中が観光客でごった返している中、ほぼ貸切状態でじっくり楽しめました(笑)。
精巧な機械仕掛けや凝った装飾の大小様々な時計が観られて個人的にはおすすめです!これも子記事にしたいと思います。
17:00 クリスマスマーケット@マリア・テレジア広場
夜ごはん相当の食事目当てでマリア・テレジア広場へ。
ヒュッテの数が多く多くの人で賑わっていましたが、スイスの各所に比べてヒュッテの間隔が広いからか歩きやすかったです。
明日向かうリンツはすでにクリスマスマーケット期間が終わっているので、この冬最後のクリスマスマーケット巡りは、ここウィーンが最後です。聖シュテファン大聖堂前と合わせて別途紹介します!
19:00 ホテルの隣のバー「Gossip」
一度ホテルに戻ってから、暖かい屋内で飲み直すためにホテルのすぐ近くのバーへ。
繁華街から離れているのでお客さんは少なく、地元の人らしき数グループがゆっくりと飲んでいました。
雰囲気は落ち着いていますが普段はスポーツバー的に使えるカジュアルなお店です。
お酒はカクテルとビールが充実しています。私は甘いフルーツ系。
オーストリア初日、のんびりしていた割にはなかなか充実させられたと思います(笑)。明日はウィーンから西へ180kmほど、オーストリア第三の都市リンツで一泊します。
冬休み in 東欧 | 6日目:温泉、クリスマスマーケット、最後の夜はやっぱりワイン
翌日の早朝にウィーンへ向けて出発するので、ブダペストを観光できるのはこの日が最後。休業する施設も多いクリスマスならではの楽しみ方を模索しました。
一つ一つのイベントが濃くていつも以上に長くなりそうなので、今日は枠組みだけの紹介です。
- 9:45 セーチェニ温泉へ
- 10:00 セーチェニ温泉営業開始
- 16:00 地下鉄博物館(休業日)
- 18:30 クリスマスマーケット@ヴェレシュマルティ広場
- 19:30 最後の街歩き~ワインバー発見
- 22:30 ホテルへ帰還
- ハンガリー編、完結
9:45 セーチェニ温泉へ
ブダペストで忘れてはならない名物の一つが「温泉」です。ブダペストにはいくつか有名な温泉があり、多くの観光客が訪れます。ベストシーズンは少なくとも冬ではないですが(笑)、念願のハンガリー旅行で行かないわけにはいかない!ということで、一番有名なセーチェニ温泉へ。クリスマスで閉館している施設が多い中、セーチェニ温泉はいつもより遅い10時開店で営業していました。
東駅からの地下鉄は貸切状態で、「クリスマスの朝は家やホテルでのんびり過ごすのが普通なのかな」と思いかけたのですが、セーチェニ温泉に着くと営業開始前にも関わらずすでに多くの人がチケット売り場に並んでいました。観光客が優勢ですが、地元の方もいたと思います。
10:00 セーチェニ温泉営業開始
朝から夕方まで滞在しての結論、冬の温泉は意外と良い!というか、日本人の心で考えれば冬こそ温泉は自明だと気づきました(笑)。チケットの買い方や中の様子など、詳しくは別記事で。
16:00 地下鉄博物館(休業日)
温泉とサウナをたっぷり満喫して、荷物を置くため東駅のホテルに戻ります。
少し遠回りですが地下鉄のM1を使ってDeák Ferenc tér駅に立ち寄りました。この駅構内にある「地下鉄博物館」へ…行ったはいいものの、残念ながらクリスマスの日はお休みでした。小さくて短時間で観られるからと後回しにしてしまったのですが、事前調査が足りず反省。
18:30 クリスマスマーケット@ヴェレシュマルティ広場
この冬を通してまだ成し遂げていないこと。「クリスマスマーケットで夜ごはん」。
グリューワインとホットチョコレートは数年分くらい飲んでいますが、食べ物としてはまだ焼き栗しか口にしていないのです(笑)。
ブダペストの最後の夜、これまでに比べると飲食エリアがかなり空いていて、ついにその目標を達成。クリスマスマーケットの様子として後日まとめます!
19:30 最後の街歩き~ワインバー発見
通常は22時まで開かれるクリスマスマーケット、24・25日は19時で終了です。ソーセージとピクルスで空腹を満たして、夜の街歩き開始。ライトアップされた国会議事堂を撮るために、地下鉄M2でブダ側へ。
画質を落としているのでわかりにくいですが、左右に立つハンガリー国旗が綺麗にはためく瞬間を夫が頑張って狙っていました(笑)。
ペスト側に戻り、国会議事堂を反対側から。大きなクリスマスツリーが立っているのですが、なんだか写真で見ていたのとイメージが違う…
枝が伸びて円錐形が崩れて、議事堂の建物と対照的な青みのあるライトも手伝って、クッキーモンスターみたいになっていました(笑)。なにはともあれクリスマスならではの写真が撮れました。
これで国会議事堂も見納めです。外観も良いですが中が本当に素晴らしかったので、見学ツアーは本当におすすめです!
予約はこちらから:
ここの広場は雰囲気がとても良くて、トラムが通っていると絵になります。
夜になるとライトアップされる街灯も素敵。
初日にレストランを探した道を再び歩いて、適当なバーがあったら入ろうと思っていたのですが、クリスマスは閉まっているお店が多いです。
そんな中、お酒に飢えた私たちに手を差し伸べる光が。
ハンガリーの各地のワインを少量から飲めるお店です。
とても居心地が良くて、もっと早く知っていたら毎日通ってしまった恐れがあるので最後に見つけてよかったです(笑)。美味しいワインがたくさんありましたが、厳選して2本だけ購入。エゲルと合わせて予定を上回る8本になってしまいました。
22:30 ホテルへ帰還
昨日の夜は地下鉄が動いていなくて大変でしたが、今夜は通常通りの運行で無事に帰れました。
ハンガリー編、完結
6日間てさすがに長くないか?と思っていたハンガリー滞在、本当にあっという間に過ぎてしまいました。6日間ではぜんぜん足りません(笑)。
クリスマスシーズンでイレギュラーな閉館や営業時間があったのを差し置いても割とアクティブに動いていたつもりなのですが、当初想定していた行きたいところリストを行きつくすにはもう1週間くらい必要だと思います。
まだまだ書きたい子記事が山ほどありますが、ハンガリーの過ごし方の紹介はこれにて完結です。明日は早朝の電車でオーストリア・ウィーンに向かいます!
冬休み in 東欧 | 5日目:カフェとバレエとグヤーシュと。ブダペストで過ごすクリスマス
ヨーロッパで過ごす初めての(最後の?)クリスマス!
クリスマスならではの「店も電車も早く閉まる」という事態をうまくかわせずグダグダ感が否めませんが、今後クリスマスシーズンに旅行を考えている方には反面教師として参考にしていただければと思います(笑)。
- 8:00 New York Caféで朝食
- 9:30 エルケル劇場へ
- 11:00 「くるみ割り人形」開演
- 15:00 再びブダ側へ:漁夫の砦
- 16:00 王宮の丘を散歩(寒)
- 18:30 ディナー@Arany Hordo Vendeglo
- 21:00 くさり橋
- 22:00 バスでホテルへ
8:00 New York Caféで朝食
カフェ巡り3店目は、ブダペストで最も有名な「New York Café」。
ブダペスト東駅から徒歩15分くらいですが、せっかくなので(7日間乗り放題チケットを持っているので)地下鉄M2を使って行きました。
チョコレートケーキは暫定一位の美味しさでした!
朝の時点でかなり混雑していたので、ランチやディナー利用の場合は予約をおすすめします。
9:30 エルケル劇場へ
今日のメインイベント、いつかやってみたかった「クリスマスにくるみ割り人形を観る」を実現するときが来ました。ハンガリー国立バレエの公演です!
カフェから東駅へ戻る方向に10分弱歩くと、今回の会場「Erkel Theatre」があります。
国立歌劇場(オペラ座)の別館で主にバレエの上演に使われるようですが、オペラ座が改修中の現在はオペラもこちらでやっているのかも…?
思ったよりも早く会場に着いてしまい、待っているのは私たちの他に1~2人しかいません。おかげで会場正面の大きなツリーの横で思う存分写真を撮れました。
マーシャになった気分でアラベスクをしてツリーの横に立っていたら(こういう幼稚な振る舞いに協力してくれる夫には感謝しています笑)、ランニングをしている若い男性が私の後ろを横切っていき、なんと去り際に美しいグランジュッテ(大きいジャンプ)を決めて行ったそうなのです!ジャンプの質からしておそらくこのあと出演するダンサーかと…残念ながら写真には収まらなかったのですが嬉しかったです。
10時の開場の頃には入口前に人が増えてきました。私たちと同じくらいから待っていた男性は、ドアが開くと同時にそそくさとチケット売り場へ。当日チケットで余っている中で良い席を確保するために早くから並んでいたようです。
彼は無事にチケットを購入して、家族を電話で呼んでいましたが、確実に席を確保するにはオンラインでの事前予約が安心です。チケット売り場を通る必要はなく、入場時に印刷したチケットを見せればOK(QRコードが印字されているのに、ペンで印を書かれただけでした笑)
11時の開演までは、1階や2階のホワイエで各々が飲み物や軽食を楽しみます。
また、公演のプログラムが500HUF(200円弱)というのが驚きでした。よくあるのはA4のしっかりと製本された豪華なものですが、A5サイズのコンパクトな冊子だったので旅行している身にはありがたいです。
くるみ割り人形のストーリーや振付家のインタビューが要所の写真と合わせて載っています。
11:00 「くるみ割り人形」開演
ホールの内装はオペラ座のような豪華さはありませんが、歴史を感じる正統派劇場という感じ。クリスマスだからか、普段よりもきっちりドレスアップしている人が多い印象。「くるみ割り人形」は子供にも十分楽しめる内容なので、きれいなワンピースやスーツでお洒落をしている小さな子どもたちもたくさんいました。そしてはしゃぐ子どもたちをなだめるお父さん(笑)。この微笑ましい情景がクリスマスの特別なものなのか、日頃から家族でバレエを観ることが多いのかはわかりませんが、子供の頃から一流バレエ団の作品に触れられるのは羨ましいなと思いました。
肝心の内容、とっても良かったです!演出やストーリーの詳細はカンパニーによって様々で、今回のプログラムも2015年から新たに上演されているバージョンです。
特に良かったのが、第二幕の「雪の精の踊り」。
The Nutcracker: Mariinsky 2012 - Waltz of the Snowflakes - Ovation
ロシアのマリインスキー・バレエのバージョンとほぼ同じ振り付けでした。ロシアンバレエは世界最高峰の技術を誇っていますが、特に大勢で踊る群舞(コール・ド・バレエ)は圧巻で、振り付けもその技術力を存分にアピールするような見せ方になっていると感じます。
実はこの振り付けをベースにした「雪の精の踊り」を私自身も数年前に舞台で踊っていて、その美しさと過酷さ(笑)を身をもって記憶しているので、勝手に親近感が湧いて息を止めながら釘付けになって観てしまいました。
15:00 再びブダ側へ:漁夫の砦
公演は14時前に終わったのですが、大満足で一日終わった気になってしまい(笑)一旦ホテルで腰を落ち着けてしまったのが判断ミスでした。
この日は多くの観光施設が16時に閉まります。特にブダ側の王宮周辺の歴史博物館や音楽史博物館は私たちにとってかなり優先度高めだったのですが、トラムでブダ側に着いた時にはすでに15時を回っていて、残念ながら今回は諦めざるを得ませんでした。
ディナーのお店は王宮エリアの近くなので、とりあえず向かってどうにか時間を潰すことに。
行き場を失った観光客たちは皆マーチャーシュ教会前の広場に集合しています(笑)。教会は当然本来の用途(ミサ)で現地の教徒の方のみを受け入れているので、必然的に観光客はドナウ川を一望する展望スポット、漁夫の砦に集まります。
こちらの建築様式はネオロマネスク様式というらしく、the ヨーロッパなゴシックやバロックよりシンプルな形と色合いで、(行ったことないけど)トルコのイスタンブール歴史地区のような雰囲気に近いものを少し感じました。
16:00 王宮の丘を散歩(寒)
以後、広場前の唯一のヒュッテでグリューワインを手に入れ、寒さに震えながら写真撮影大会です(笑)
夕暮れに浮かぶクリスマスツリーが少し寂しげでした。
晴れていて夜景も満喫できました。
日が暮れると本格的に寒くなってきて、観光客もまばらに。王宮エリアの反対側の端に位置する歴史博物館の周辺もゆったり歩き回ることができました。
マーチャーシュ教会のギザギザした輪郭や可愛らしい色使いの屋根、中から観たら美しいであろうバラ窓を外から眺め、次は必ず入ろうと改めて誓いました。
マンホールもかっこいい。「おすい」とか書いてない(笑)
ディナーの予約の2時間前にして寒さの限界が来てしまい、早く入れることを期待してお店の前に行くも、開店は1時間後。1時間でも寒さを凌ぐため、昨日見かけて雰囲気が良さそうだなと思っていたお店へ。
内装がとてもお洒落で凝っていて、店員さんの振る舞いやメニューの言葉の端々に「俺の」シリーズを彷彿とさせるものがあります(笑)。
ディナーで予約しているお店は、昨日行った時にビールサーバーが故障していて、おそらく今日も直っていないだろうと踏んで夫はビール。私は今月何杯目かわからないホットチョコレート。
18:30 ディナー@Arany Hordo Vendeglo
30分前倒しで予約していたお店に行くと、まだ他にお客さんはいませんでしたが、快く入れてもらえました。
後にも先にも一番好みだったグヤーシュと、それを上回る衝撃的な美味しさの魚のスープ、エゲルのワインと生演奏。暖かくて幸せな時間を過ごせました。
21:00 くさり橋
レストランの店員さんに道を教えてもらい、歩いて王宮の丘を降りて、くさり橋を歩いて渡ってペスト側へ。
22:00 バスでホテルへ
ペスト側に渡ってきてから、地下鉄の入り口がことごとく閉鎖されていることに気づきました。クリスマスの夜は21時で閉まるようです(笑)。
ついさっきブダペストに到着したらしい観光客の二人組に道を聞かれ、同じところを目指していたけどもう閉まっているよと伝えると、地下鉄のチケットを買っていたようで落胆していましたがタクシー乗り場を探して歩いていきました。(流しのタクシーはぼったくられやすいらしい)
しばらく歩いてから、東駅へ向かうバスが動いているのを発見。先ほどの彼らも見つけていてくれればと願いました。
とにかく、無事にホテルに帰ってこられて何よりでした。
お店や観光施設には入れなくても、街を歩いているだけでヨーロッパの空気や本場のクリスマスを感じられて、ブダペストの街がさらに好きになりました。
明日はついにブダペスト観光最終日。クリスマスの朝は温泉で始まります!
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冬休み in 東欧 | 4日目:大聖堂と国会議事堂に感動!ブダ側も楽しい!ブダペスト街歩き
この日はおそらくブダペスト一の観光スポット、国会議事堂の見学ツアーを予約していました。午前中は議事堂周辺始めペスト側を歩き回り、午後から初めてブダ側へ。そこから見る街並みは、心折れそうな寒さも忘れる美しさでした。
- 9:00 Cafe Gerbeaudで朝食
- 10:30 聖イシュトヴァーン大聖堂
- 12:30 ドナウ川遊歩道の靴
- 13:30 国会議事堂ツアー
- 15:00 トラムでブダ側へ(岩病院ツアー予約)
- 16:00 地下迷宮
- 17:00 グヤーシュに感動
- 18:30 岩病院ツアー
- 19:45 For Sale Pub(行けず)
- 20:00 夕食@Old Street Cafe
9:00 Cafe Gerbeaudで朝食
カフェの街ブダペストでのカフェ巡り2店目。クリスマスマーケットの会場となっているヴェレシュマルティ広場にある「Cafe Gerbeaud」です。
ケーキも朝食メニューも大満足の味とボリュームでした。
10:30 聖イシュトヴァーン大聖堂
地下鉄を乗り継いで(歩いても対して時間は変わりませんが、この日は滞在中いちばんの寒さだったので)聖イシュトヴァーン大聖堂へ。
階段を上がって右側にチケット売り場と塔の入り口があります。まだ比較的人が少なく、並ばずにチケットを購入できました。
大聖堂の本体に入るにはチケットは不要で、入り口の寄付金箱に200HUF(または1EUR)を入れていくスタイルです。チケットを購入すると、塔の上と宝物館に入ることができます。
塔からの眺めはこんな感じです。晴れていればもっと綺麗だったと思いますが、曇っていても絵になるのがブダペスト(笑)
内部は今まで訪れた各国の大聖堂の中で圧倒的に豪華でした。午後になるにつれて観光客でごった返すので、朝早くに入るのがおすすめです。
12:30 ドナウ川遊歩道の靴
第二次世界大戦下のファシズムによるユダヤ人迫害とソ連による共産主義支配はブダペストの負の歴史として深く刻まれているようで、「恐怖の館」を始めとする博物館や街の至るところでその片鱗を垣間見ることがあります。大聖堂からドナウ川に沿って国会議事堂に伸びる遊歩道の「靴」のモニュメントもその一つ。
2005年に製作された60余りの大小様々な鉄製の靴は、つま先を川岸に向けて脱ぎ捨てられたように置かれています。雨の中でもまだ持ち主の体温を感じられそうな、そこはかとない恐怖とリアルさを感じます。
ハンガリーにおける迫害の犠牲者の数はポーランドに次いで多いらしいですが、その一部の人たちがここでドナウ川に向けて射殺されたそうです。当時は靴が高価だったために、予め脱ぐように指示されたとのこと。
靴の周りには花束やキャンドルがたくさん手向けられていました。記憶を風化させまいという人々の強い意志を感じました。
13:30 国会議事堂ツアー
雨と風で涙が出るほど寒いドナウ川沿いを歩き、国会議事堂に到着。寒さを凌ごうとする人も含めて、国会議事堂入り口のビジターセンターは大混雑です。国会議事堂ツアーは各言語で一日中行われていますが、その日のチケットはすべて売り切れていたので、予約が必須です。議事堂内部にはツアーでしか入れません。
大人気なツアーなだけあり、1時間とても充実した内容でした。一部を除いて撮影OKなので、写真と詳細は別途紹介します。
15:00 トラムでブダ側へ(岩病院ツアー予約)
地下鉄M2に乗って、ついにドナウ川の向こう岸、ブダ側へ移動します。
川沿いの道は写真を撮る観光客で賑わっていますが、国会議事堂を真正面に見る地点は意外と誰もいません。
この撮影スポットは、この日の夜と翌日の夕方(もう少し晴れてた)にも訪れました。
マーチャーシュ教会の広場を通り抜け、ドナウ川と反対側の城壁を降りたところに「岩病院」があります。第二次世界大戦時に病院として使われていた洞窟を実際に見学できるツアーが1時間ごとにあります(英語あり)。着いた時点で直近の回は満員だったので、受付で18:30の回を予約してしばらく他を観光することに。
16:00 地下迷宮
城壁の内部、王宮の丘の地下に張り巡らされた洞窟を見学しました。
地下に降りると暗くひんやりしています。入場料は現金しか使えないので注意。
入り口の係員以外はほとんど人に会わず、スマホのライトを使わないと先が見えない真っ暗な迷路があったり、怖いのがだめな私にはかなり険しい道のりでした(笑)。撮影NGなのですが、道がわからないと本気で迷ってしまうので、途中で見つけた地図だけ撮らせてもらいました。
怖がりな方は毎晩行われるツアーをおすすめします。
17:00 グヤーシュに感動
岩病院ツアーまでまだ時間があったので、地下迷宮を歩いていろんな意味で冷え切った身体を温めるために近くのレストランへ。飲み物だけのつもりだったのですが、意外とお腹が空いていたので(笑)、ハンガリー料理の代表格、グヤーシュをいただくことにしました。
これが予想以上に美味しくて、その場で明日のクリスマスディナーを予約しました(笑)。イブの夜の予定を全く決めていなかったので助かりました。
18:30 岩病院ツアー
予約していたツアーの時間の10分くらい前に着いて待っていました。
だんだんと人が集まってきて、時間になるとまずは奥の部屋でツアーについての注意事項(撮影禁止、防寒対策をしっかり、迷うのではぐれないように、等々)、続けて岩病院とブダペストの歴史についての動画を鑑賞します。
その後、いよいよ地下の病院内を歩きます。少し歩いてはガイドの解説を聞くというスタイルで、話を聞きながら展示を眺めます。第二次世界大戦下で絶え間なく負傷者が運ばれてくる処置室や、一つのベッドに何人も押し込まれている病室、薬品庫やトイレまで、リアルな人形を使って当時の様子を再現されていて臨場感があります。
「地上でどんなに憎しみ合っていようと、目の前の患者がハンガリー軍かソ連軍かなどここでは関係ない。ただ最善を尽くして救うしかない」
ガイドを担当してくれたのは赤十字のスタッフの女性でした。淡々と話しますが、間のとり方や抑揚が心地よくて引き込まれました。
第二次世界大戦の末期から冷戦時にかけて、この王宮地下エリアには核シェルターの役割を担う施設が設けられました。(現在はいくつもの洞窟を一つにつなげてツアーのコースとしています)ということで後半は、核兵器の脅威を伝える展示です。
中身が残ったままのお弁当箱や小さな子供靴など、原爆投下時の広島や長崎で回収された日用品が展示されていたり、現在各国が保有している核爆弾が「リトルボーイ」の何倍の威力を持つか、世界の有名な街に落とされたらどれほどの被害になるかなど、写真やイメージを使って視覚的に展示されています。「戦わないための核装備」であると理解していても、その絶望的な破壊力を目の当たりにすると背筋が冷たくなります。
そのまま最後までほぼ広島関連の展示でした。廊下の壁に連なる半紙に当時の様子を描いた絵と文章が日本語で書かれているのを、誰もが真剣に眺めていました。受付のスタッフが私たちにいろいろと日本語で話しかけてくれたのは、ここの運営を通して日本の歴史に馴染んだからなのかもしれません。
19:45 For Sale Pub(行けず)
廃墟バーの他に、地球の歩き方で見つけて気になっていたのがこちら。
www.tripadvisor.jpグヤーシュなどのハンガリー料理が美味しそうなのはもちろん、たくさんの手紙が天井から吊り下がっているという内装にも興味がありました。
くさり橋を渡ってお店の前に行ったのですが、中に入りきれず外まで人が溢れるほどの大混雑。しかも店内含めて7割以上がアジア(このときはたぶん韓国)人。ハリーポッターのホグズミード村の一角のような、幻想的な雰囲気に憧れを抱くのは東アジア人の共通点のようです(笑)。
ということで残念ですが私たちは諦めました。近くに飲食店が集まる通りがあったので、ハンガリー料理を求めて歩きました。
20:00 夕食@Old Street Cafe
最終的に夕食をいただいたのはこちら。
写真は少ないですがそこそこ美味しかったので別記事で紹介します!
3、4日目はかなりイベントが詰め込まれていますが、クリスマスイブの5日目は(半分不本意で)比較的のんびりしています(笑)
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