冬休み in 東欧 | 8日目:新旧大聖堂は必見。オーストリア第三の都市、リンツの魅力
きっかけは、ウィーンで連泊で取れる部屋が無く、値段も高かったため、どこか他の街に退避しようという消極的な理由でした。5年前に行ったザルツブルクやハルシュタットもまた訪れたいお気に入りの街ですが、ウィーンからは少し遠いので新たな地を開拓することに。
そこで選ばれたのがリンツ。観光客で賑わうウィーンからは一転、ドナウ河畔に佇む美しい街並みをゆったりと楽しめました。
- 9:30 出発
- 11:45 リンツ到着
- 12:00 新大聖堂へ
- 13:15 ランチ@Cafe Central
- 14:30 旧大聖堂へ
- 15:20 ホテルにチェックイン
- 17:30 夜の街歩き
- 18:00 夕食@Antica Locanda
9:30 出発
広々バスルームが快適だったホテルゴールデネ シュピンネ、朝ごはんも種類豊富でとても良かったです。
リンツに行く間荷物を一晩預かってくれないかとチェックイン時に交渉してみたら快くOKしてもらえたので、階段下のトランクルームにスーツケース2つを置いて出発。ワイン8本を置いていけるだけでかなり楽になります。
リンツへはWien Hbf(ウィーン中央駅)またはWien Meidling駅から電車で1時間半ほど。チケットの予約はせず当日購入しました。
10時すぎの電車をWien Meidling駅で待っていたのですが、20分ほどの遅延との案内の後、突然運行キャンセル。別のホームに到着した代わりの便になんとか乗ることができました。ザルツブルクやその先ドイツ方面まで向かう急行列車のようで二等車はかなり混雑していて、空いているのは途中駅から予約されている席ばかりでした。リンツまで予約されていない席をなんとか見つけて座ることができました。
長距離移動の場合は座席予約をするようにしていますが、今回のようにそもそも運行キャンセルになるとその意味もなくなるので、判断が難しいところです。少なくとも、ウィーン中央駅から乗ったほうが空席は多いと思います。
11:45 リンツ到着
予定より15分ほど遅れてリンツに到着。
まずは駅の券売機でトラムなど交通機関のチケットを手に入れます。明日は夕方までにウィーンに戻りたいので、リンツの移動は24時間チケットで十分です。
12:00 新大聖堂へ
バスで旧市街方面へ移動し、まずは新大聖堂へ(歩いても15分程度です)。リンツには新旧大聖堂があり、いずれも観光客に開放されている人気スポットのようです。
この日は平日だからか観光客はほぼ見当たりませんでした。塔の足場はともかく煌々と光るデジタルサイネージがちょっと残念ですが(笑)、迫力のある重厚な建物です。
そして、中がとても美しい。
入り口を通ってすぐに見える大きなステンドグラスにまず目を奪われます。
しかし奥へ進むと、さらに美しいステンドグラスが並ぶ光景が広がります。
一つ一つのステンドグラスにとても精巧な宗教画が描かれていて、ほとんど照明が無く暗い聖堂内に色鮮やかな光を注ぎ込んでいます。建物の内装はウィーンの聖シュテファン大聖堂に比べると質素な作りですが、こちらは逆にステンドグラスの彩りを引き立てているように思います。
そしてとにかく人がいない(自分たち含め常に数人程度)ので、自由にあるきまわりながら一枚一枚のステンドグラスを心ゆくまで眺められるのがとても嬉しいです。
写真だとなかなか魅力が伝わりにくいですが、自分の足音しか聞こえないひんやりとして広大な聖堂内で美しいステンドグラスに囲まれていると、自然と心が洗われていくような気分になります。
数日前まで存在すら知らなかったのですが、これまで訪れた中でもかなりお気に入り上位に入る大聖堂です。他にも興味深い発見があったので、いつか記事にするかもしれません…!
13:15 ランチ@Cafe Central
旧市街へ向けて歩きながら見つけたお店でお昼ごはん。
気温3度の曇り空でさすがにテラス席は人が少ないですが、店内は賑わっていました。
若い人たちや家族連れ、ビジネス風のグループまで様々な人が利用できるカジュアルな雰囲気です。
私はコルドンブルーを注文。スイスで食べたものよりチーズが硬いですが、お肉も厚みがあって食べごたえがあります。ラズベリーソースも意外と合う。(夫のタイカレーは普通でした笑)
14:30 旧大聖堂へ
カフェから歩いて5分。
旧市街の広場から少し細い通りに入ったところに旧大聖堂があります。周辺と比べてとりわけ高い建物ではありませんが、きれいなミントグリーンの壁が目を引きます。
入り口がわからずしばらくうろうろしましたが、写真左手の辺の部分にある茶色いドアから入れます(笑)。
こちらは最初こそ何人か見学している人がいたものの、途中から完全に貸し切りでした。
20世紀初頭まで使われていたそうで聖堂としては小ぶりですが、バロック様式の内装は新大聖堂よりも豪華な印象です。白い壁と窓から射す光で暖かみのある雰囲気。天井やシャンデリア、脇にいくつかある懺悔室などの繊細な彫刻は見ごたえがありました。
15:20 ホテルにチェックイン
旧市街の端にあるホテル コルピングに宿泊。旧市街へのアクセスが良い上にお部屋もかなり広くて快適でした。周辺観光案内やホテル内のバー利用なども充実していてかなり満足度が高かったです。
居心地がよくてついゴロゴロしてしまい、気づけば2時間ほど寝ていました(笑)。
17:30 夜の街歩き
夜ごはんのお店を探しながら街を歩きます。
ブダペストの街を二分していたドナウ川はリンツの街にも流れています。
リンツはウィーン屈指の文化都市で、美術館や博物館も充実しています。明日はその一つ、橋の向こうに見える「アルス・エレクトロニカ」に行く予定です。
時間があればリンツ城博物館に行きたかったのですが、この日はすでに閉館。リンツ城の城塞の上まで登り、ちょっと夜景を眺めてからレストランへ。
リンツのクリスマスマーケットは残念ながら12月24日で終了していましたが、街のイルミネーションやクリスマスツリーはまだまだ健在でした。
18:00 夕食@Antica Locanda
特に予定が無かったので、ホテルの部屋にあった観光案内でおすすめされていたお店へ。
席についたら「Deutsch or Italienisch?(ドイツ語とイタリア語どっちがいい?)」と聞かれ焦りましたが、これまでのドイツ語学習の積み重ねイタリア人スタッフたちの圧倒的コミュ力のおかげで存分に食事を楽しめました。食にまつわる話は例によって子記事行きです(笑)。
電車のハプニングはあったものの、大聖堂が期待以上に素晴らしくて満足度の高い一日でした。明日は昼過ぎまで体験型科学館「アルス・エレクトロニカ」で過ごし、この旅最後の夜はウィーン楽友協会でコンサートです!