モメラスを踏まぬこと

天文学者の夫と1年限定のチューリッヒ生活

モメラスを踏まぬこと

冬休み in 東欧 | 10日目:デメルでザッハトルテ。ホイリゲでワイン。旅の終わり

冬休み旅行最終日。10日間も遊び回っている(そして飲んでいる)とさすがに体力の消耗が著しいですが、超人気カフェのザッハトルテを求めて早起きしました。

 

 

7:30 ホテルをチェックアウト

チェックアウトは正午までなのでちょっともったいないですが、なんとか眠気を振り払って早々にチェックアウト。荷物は預けて、(最寄りの地下鉄駅が工事中なので)地下鉄U3の駅に向かって歩きます。

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早朝のPilgram橋

夜の賑わいとは打って変わって、通りはほぼ無人です。

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クリスマスの名残

8:00 ザッハトルテ@Demel

ウィーンと言えばカフェ、そしてザッハトルテ

5年前は「ザッハー」で人生初ザッハトルテをいただいたので、今回は2大カフェのもう一つ、「デメル」に行ってみました。f:id:momerath:20200116013526j:plain

入り口は意外と目立たない

2日前にお店の中を覗いたときにものすごい混雑だったので、開店直後(8:05)を狙って入りました。が。

店内の奥にイートインスペースがあるのですが、そこまで進むと「ここでお待ち下さい」の立て札。中を見ると1階すでにほぼ満席状態。2階はまだ開けていません。開店5分でこの状態ということは、開店前はお店の前に行列ができていたのでしょう。乗り遅れました(笑)

それでも待つこと5分ほど、一通り第一陣の注文を取り終えたところで、私たちも席に案内されました。運良くソファー席…!私たちの後ろに並んでいた人たちも10~20分おきに空いた席に通され、待ち行列が店内に収まらなくなるころに2階も開放されました。

今回は夫も一緒に、ザッハトルテ2つ。飲み物は何らかのアルコール入りのコーヒーです(笑)。

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これでチョコレートケーキ納めです

甘くない生クリームと一緒にいただきます。表面のツヤツヤなチョコレートコーティングとロゴ入りのプレートが素敵です。

感想は正直なところ、「口の中めっちゃ乾燥する」という印象(笑)。もちろん美味しいのですが、コーティング下の本体部分の生地感が強く、ずっしりだけどパサつきます。ザッハーで食べたものは中身もずっしりかつややしっとりだったような…?(記憶違いの可能性が大いにあり)

いずれにせよ心もお腹も満足。運ばれてきたとき「扇の弧が短くないか?」と思ってしまったのですが、密度がすごいので充分です(笑)。

9:30 散歩

午後一でランチに行きたいお店が決まっていたので、無理に予定を詰め込むことはせず街をのんびり歩くことにしました。(日曜日&年末で休館している施設が多かったのもあります)

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楽友協会風ライトは点灯していなくても存在感があります

聖シュテファン大聖堂前のクリスマスマーケットは26日まででした。ヒュッテが片付けられて広々とした通りを見ると少し寂しい。

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代わりにステージが設営中

ウィーンといえば歩行者よりも馬車優先の街(笑)。大聖堂や市庁舎の周辺にタクシーのように列をなしているだけでなく、街のいたるところで心地よい蹄の音が聞こえてきます。背景の建物と相まって絵になる風景です。

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馬も寒いのでマントを羽織っています

大聖堂の裏側から南東へ進み、市立公園(Wiener Stadtpark)を通り抜けます。池には水鳥や白鳥がいました。朝の時間帯はランニングをしている人とたまにすれ違う程度で、閑散としています。

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これは下流に流れ着いたカモ(笑)

10:30 Wien Mitte駅で空港行チケットを購入

2km弱の道のりをゆっくり歩いて、Wien Mitte駅に到着。ここから出ている空港直通の電車(CAT)に乗るため、予めチケットを買っておきます。チケットは屋外の券売機(普通のウィーン市内用とは別)で手に入ります。

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緑の看板が目印

上の写真右手がショッピングモールになっており、1階の奥にCATの乗り場があります。ここの券売機またはカウンターでチケットを購入することも可能です。

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入り口

片道12EURと高めですが、普通の電車より所要時間が短く車内も快適です。なによりバッグドロップカウンターがあり、スーツケースを預けてから電車に乗れるのがありがたいです(一部のヨーロッパ系航空会社のみ)。

公式サイト:

https://www.cityairporttrain.com/de/home

11:30 ホイリゲレストランへ

Wien Mitte駅と隣接するUバーン(地下鉄)のLandstraße駅から北へ10分。U4の終着地Heilingenstadt駅で下車し、最後の目的地へ。バスも出ていますが、正午の開店まで時間があるので歩いて向かいます。

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落ち着いた郊外の街です

ウィーン郊外に軒を連ねるワイン居酒屋、それがホイリゲです。ワイナリーと併設または提携し、主には夏にできたての白ワインを提供することで地元の住人に親しまれていますが、冬でも一部営業しています。5年前に行ったお店がとても気に入っていたので再訪です。

前回も歩いたはずなのですがまったく記憶に無いので、地図を頼りながら進みます。お腹を空かせるため(笑)、あえて遠回りになる山道を通ってみました。

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メイン通りを一つ入るといっそう静か

観光客どころか誰も通らないひっそりとした道が続きます。グーグルマップにこれは道だと言われなければ見過ごすようなルートを通って山を越えると、ちょうどいい時間になってきました。

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これを道と認識しているグーグルマップがすごい

やっと見覚えのある看板が!

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Mayer am Pfarrplatz

最初に選んだきっかけは「ロゴが猫の顔みたいでかわいい」というしょうもない理由なのですが(笑)、ワインも食事も美味しく雰囲気も素敵ですっかりお気に入りです。

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夏は屋外の席が賑わいます

www.pfarrplatz.at

冬に優しい暖かい食事をいろいろいただきました。

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ザワークラウトとまるごとポテト

もちろんワインも飲んで、既に8本詰まっているスーツケースに追い打ちをかけるように3本追加(笑)。ワイナリー直売なので美味しいワインが安い!

15:00 空港へ

食事を2時間弱楽しんだ後、ウィーン市街に戻りホテルで荷物を回収し、再びWien Mitte駅へ。

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待合スペースはWifiも充電もあります

足元の案内に沿って自動チェックイン機へ。私たちはオンラインチェックインを済ませているので、預け入れ荷物用のタグを発行するだけです。

その後何も考えず有人カウンターへ行くと、オーストリアン航空のグランドスタッフさんが「預け入れは隣の無人カウンターでセルフでやるの。でも今暇だから私が手伝ってあげる」と言われこちらに案内されました(笑)

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タグを発行したらここで預けます

発行したタグを預け入れ荷物に付けて、バーコードを読み取るだけ。無事に到着するのか若干不安ですが、信じます。

身軽になって奥の乗り場へ。電車は30分に1本(空港行は毎時07分・37分)なのでそれなりに混みます。出発10分前には車両が到着しているので、大きな荷物置き場や座席を確保したければ早めに乗り場へ移動しておくと良いと思います。

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CAT車内

かなり早めに空港に着き、しばらくのんびりしてから最後の方に搭乗したのですが、席に着くや否や「機材の故障により運行キャンセル」のアナウンス…1時間後に別の機材が着くとのことで大きな混乱は生じませんでしたが、みんなブツブツ言いながら降りていきます。それでも特にスタッフが謝るわけではなく笑顔でお見送り。むしろ「ならこのまま壊れた飛行機乗ってくか?ん?」的な勢いさえ感じます(笑)。それを誰も気にしない気楽さが、ヨーロッパの良いところでもあると思います。

ということで1時間の猶予ができ、ゲート近くのバーで最後のビールとモヒート。その後無事にチューリッヒに到着し、アパートの6階(エレベーターなし)まで10日分の荷物と11本のワインを運び入れて、冬休み旅行は完結!

オーストリア編、完結

9泊10日の東欧旅行編、ようやく完結!…ではなく、紹介しきれていない子記事がたくさん残っています(むしろ今までは骨組みだけ笑)。他にもいろいろ滞っている話題があるので、少しずつ紹介していきます。

これまでの10日分は私たちのリアルな街歩きを再現したくて、気づけば1日3000字超えがあたりまえになり、こちらも卒論か何かを書いている気分になってきていました。この記録が、これから旅をする方のちょっとした参考になることを願っています。