バレエ旅 in パリ・ロンドン | ミュージカルの本場で「オペラ座の怪人」に感動!
ロンドン初日の夜は私の希望でミュージカル鑑賞。つい先日訪れたパリのガルニエ宮が舞台となったミュージカルの王道作品「オペラ座の怪人」が目当てです!
ロンドンといえば、ニューヨークのブロードウェイに並ぶミュージカルの聖地。地下鉄の駅のポスターもミュージカル作品の広告ばかりでした。
当日券が安い!
なんでも事前予約したがる私ですが、今回はイギリス留学中にバレエとミュージカルを浴びるように観てきた友人の判断にすべて任せて、チケットは当日券売り場で購入することに。
チケット売り場は各地にあります。今回はレスタースクエアにある「TKTS」に行ってみました。一見暗くて営業していないように見えましたが、裏手に回るとちゃんと窓口に人がいました。
目当ての作品のチケットが売られているかどうかは、窓口の脇にある電光掲示板で確認します。「オペラ座の怪人」はStalls(1階席)とGrand Circle(3階席)の2種類が割引料金で販売されていました。
窓口で聞いてみると、3階席なら全員が並んで座れるとのこと。34%割引の29.5£でチケットを入手できました!
Her Majesty's Theatreへ
レスタースクエアから5分ほど歩いた通りにあるHer Majesty's Theatreが、1986年の世界初演以来の「オペラ座の怪人」専用劇場です。
現在の建物は19世紀から続いているようで、舞台や客席も広くはないですが歴史を感じられ、「オペラ座の怪人」にぴったりな雰囲気です。
劇場の様子
建物に入る際にチケットをチェックされ、どこから入ればよいかを教えてくれます。その指示に従って狭い階段を登っていくと、すぐに客席に到達。奥行きがあまり無く、3階席はかなり高く感じました。ちなみに3階のお手洗い(他フロアにもあるのかは不明)は女性用で個室3つしかなく、上演前も休憩中もかなり混雑します。
客席付近ではスタッフがプログラムやアイスクリームを甲子園球場スタイルで販売しています。客席の背後にバーラウンジもあり、飲み物を持って鑑賞することも可能。日本の劇場に比べていろいろとフランクで、カジュアルに楽しめる雰囲気でした。
舞台の緞帳は降りておらず、冒頭のオークションのシーンに使われるシャンデリアがそのまま置いてありました。
上演開始!
「オペラ座の怪人」で私が特に好きなシーンの一つが、このオークションの部分。老いたラウルのか細い歌声と、猿のおもちゃが奏でる悲しい音色をきっかけに、舞台中央に置かれたシャンデリアが観客を19世紀のガルニエ宮へと誘います。この舞台転換や演出は日本の劇団四季とほぼ同じです。
生オケの魅力
あらすじを知っていても、私のリスニング力ではすべての台詞を追うことはできず…それでも、キャスト一人ひとりの歌唱力が当然ながら素晴らしく、言葉を超えた感動がありました。音響が生オーケストラによる演奏なので、キャストの息遣いや表現がより生き生きとしているように感じました。
3階席は穴場かも
私たちが購入した売れ残りの割安席にはあまり期待していなかったのですが、結果的にとても良い位置でした!舞台全体が視界を遮られることなく見渡せる上に、ガルニエ宮の屋上のシーンで怪人が銅像の隙間からラウルとクリスティーヌを見下ろす場面では、怪人が目の前の高さで歌っていて表情がよく見えました。
専用劇場ならではの臨場感
オペラの上演シーンを描いた劇中劇の演出や、舞台上部に隠れていた怪人が四方八方を駆け回り声を上げるシーンなど、建物自体の歴史を感じる装飾に作品が溶け込んでいて、本当に19世紀のガルニエ宮での舞台上演や怪人の奇襲を目の当たりにしているような気分を味わうことができました。
屋上や地下湖などの場面も、大道具に手が込んでいてハリボテ感がなく、物語の展開に集中できます。ラスト、クリスティーヌが怪人にキスをして立ち去るシーンで(ほとんど聞き取れていないのに)涙が溢れていました(笑)。
終演後は1階の売店へ。狭い空間に一気に人が集まるので大混雑ですが、舞台の感動をみんなで共有しているような一体感がありました。
パリで訪れた現在のガルニエ宮を思い起こしながら、19世紀のガルニエ宮を舞台とする本場のミュージカルを鑑賞する、なんとも贅沢な体験でした!
ロンドン初日。4割引の当日券を手に入れて、先日訪れたばかりのパリ・ガルニエ宮を舞台にしたミュージカル「オペラ座の怪人」を鑑賞!生オケの演奏と専用劇場ならではの迫力ある舞台演出に惹き込まれました。ラストの地下湖のシーンで号泣。笑 pic.twitter.com/50VylCdLb2
— kashimo (@n0daybuttoday) 2020年2月7日
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