モメラスを踏まぬこと

天文学者の夫と1年限定のチューリッヒ生活

モメラスを踏まぬこと

SVOOの語順考察ージェンダー論争は言葉も変える【いい大人がゼロからドイツ語を学ぶ記録|ランチミーティング 7】

新年最初のランチミーティングはEさんの家にお邪魔しました。

クリスマス時期に大量に手作りするというクッキーをいただきながら、前半はほぼ雑談(笑)。 

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美味しくてたくさん持って帰らせてもらいました笑

 

SVOOの「O」は入れ替えられる?

文法に執着しすぎて喋りが上達しない英語(涙)の反省を活かして、ドイツ語はあえて文法を後回しにしてきたのですが、テキストに難解な表現が出てくるとそうもいきません。

Ich möchte Ihnen meine Eltern vorstellen.

あなた両親紹介したいです。

----------(心の声)英語で言う第4文型(SVOO)か。第3格の「あなた(Ihnen)」が先にくるのね。了解。----------

Ich möchte Sie meinen Eltern vorstellen.

あなた両親紹介したいです。

----------(心の声)…?そうか、英語では「あなた」も「あなた」も「you」だけど、ドイツ語は3格「あなたに(Ihnen)」と4格「あなたを(Sie)」で別の単語があるから*1、入れ替えても意味が伝わるんだな。----------

私:Eさん、ここってIhnenmeine ElternSiemeinen Elternをそれぞれ入れ替えてもいいんだよね?

Eさん:それは無理

私:What???

Eさんもなぜ入れ替えNGなのかロジカルには説明できないとのこと。ネイティブの人に文法の質問をするのは申し訳ないですが、感覚としては

■敬いたい人を先に置く:上記の場合「私の両親」よりも「あなた」

■人称代名詞の方(≒短い方)を先に置く:上記の場合「meine/meinen Eltern(2語)」よりも「Ihnen/Sie(1語)」

だそうです。

あとから調べると、この疑問に答えていそうな日本語のページを見つけました。

www.harada.law.kyoto-u.ac.jp

いわく、上記のようなSVOO構造の文の場合、

■基本的には3格(~に)→4格(~を)の順

■4格が人称代名詞(「Sie(あなたを)」など)になると、代名詞が先に置かれる

さらに一般的に、

■代名詞が並ぶときは必ず1格→3格→4格の順が保たれる

というルールがあるようです。入れ替えてもいいとか単純なものではありませんでした…ドイツ語なめてた(笑)

「次の方どうぞ」で巻き起こるジェンダー議論

Der Nächste bitte! (レジや受付などで)次の方どうぞ。

derは男性系の定冠詞女性はdie)。名詞の性を覚えるのはかなり苦戦しています。(この場合、「Nächste(次)」は名詞なので、定冠詞derがついています。形容詞的に用いられる場合は、後に続く名詞の性・数・格に従って「nächste」自身も変化します)

私:Nächste bitteでよくないですか?せめて中性のdasでは?

Eさん:しかも昔はdieだった。

私:What???(2回目)

Eさん:7-80年代(※聞き間違いかも)フェミニズムの考え方が流行ってきたときに、「女性は常に男性の二の次ってわけか?」とスイスでも当時の学生の間でものすごい議論があったの。それが直接作用したのかはわからないけど、いつからか「Nächste」という単語は正式に男性名詞になった。

ドイツ語の名詞は基本的に男性で、特に女性的なものやラテン語族由来の単語が女性・中性に割り振られているイメージなので(ほぼ個人的見解です)、この「Nächsteはどっち」議論は男女平等の意識の変化を象徴する出来事だったのだと思います。

 

 

それくらいどっちでもよくないか?」と思ってしまうのは、私が(少なくとも男女平等という観点で)とても恵まれた環境を生きてきているおかげなのかもしれません。

 

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*1:この認識も間違い。「私たち」と「君たち」の3格と4格は同じ単語。

意外とある日本語とドイツ語の共通点ー「日本人は世界一礼儀正しい」は本当か【いい大人がゼロからドイツ語を学ぶ記録|ランチミーティング 6】

すっかり更新が滞っていたドイツ人Eさんとのランチシリーズ。ちゃんと続いています。

単語の意味を深堀りしてみると、意外と日本語に通じる部分があることを知れて楽しかったというエピソードです(そんなことばかりしているからテキストが進まない笑)。

 

 

「生粋の江戸っ子です」

ドイツ人に向かって言う場面があるのかわかりませんが、「生粋」にぴったり対応するドイツ語があるようです。

Ich bin waschechter Tokioter/in.

日本語の「生粋」は主に血筋・生まれについて「混じり気が無い」様子を表し、特に「粋」は「完全に精米された米」という意味から成り立っているようです。英語だと「real」「genuine」が当てられると思いますが、この本でドイツ語訳に使われているのは「waschechter」。

ドイツ語をある程度勉強していると、「長っ」と思う単語はより短い単語の繋ぎ合わせであることが多いことに気づきます(その点で日本語と似ていると思います)。「waschechter」は「wasch(wash)」「echter(real)」で、「真の形に磨き上げる」と言うと、精米のイメージに近い気がします(笑)。「echt」を大げさにした表現で、Eさんいわく今はそんなに一般的ではないようです。

 

「引っ越し」って何を引いてるの

ドイツ語を難しくしている要因の一つが「分離動詞」だと思っています。ドイツ語の文章を読み続けていると慣れてきますが、最初の頃は「なんで文の末尾に前置詞が?」と何度も混乱しました。

Ich bin sehr oft umgezogen. しょっちゅう引っ越しました。

この「umziehen(過去分詞:umgezogen)= 引っ越す」も分離動詞の一つで、

Wann ziehen Sie nach Japan um? いつ日本に引っ越すの?

のようにumziehenが分離します。

この性質を逆手に取ると、意外と意味を覚えやすいことがあります。

Eさん:「引っ越し」ってどういう意味の漢字なの?

私:「引」はpull、「越」はoverみたいな意味。たぶん、荷物を載せた荷車とかを引いて山や谷を越えたみたいな成り立ち

Eさん:おお!「ziehen」もpullって意味だよ!

私:まじで?

そしてumが使われる動詞には

um-benennen:改称する
um-schreiben :書き直す
um-steigen:乗り換える
など、umziehenと同じように「変更・転換」を意味するものがあります。

enicalpha.com

これで「引っ越し」はまず忘れないと思います(笑)!

英語だと「move」という単語を覚えるだけですが、この歳になって新しい言葉をただひたすら覚えるのは辛いので、ドイツ語の長さとややこしさが逆に記憶の手がかりになるのではと思っています。

 

数字の読み方ー「日本人は世界一礼儀正しい」は本当か

ドイツ語の数字の読み方は英語のセンスにかなり近いので、一度覚えればそんなに苦労しません。フランス語のような悩ましいロジックではないので安心しました。

ただし、英語で「十億」を表すbillionは、ドイツ語では「兆」を意味する単語です。

(日)(英)(独)

百万 = million = Million

十億 = billion = Milliarde ←???

一兆 = trillion = Billion     ←????

同じ語族ならもうちょっと仲良くしてくれ…と頭を抱えますが、まあ知っていれば混乱しつつも理解できます。

この「数字」の文脈で。

Darf ich Sie nach Ihrem Alter fragen? お歳を聞いてもいいですか。

Das ist ein Geheiminis. それは秘密です。

合気道をやっていて日本に慣れ親しんでいるEさんが、日本での驚いた経験を話してくれました。

初めて日本に行ったとき、やっぱり日本人は世界で一番親切で礼儀正しいと思った。でも、日本人に囲まれて食事をしたとき、初めて会う男性に突然「歳いくつ?」って聞かれて衝撃だった。日本では大人の女性に年齢を聞くのはマナー違反では無いの?

なんだか難しい問題だと思いました。日本では今でこそあまり人に年齢を聞く人は見かけなくなりましたが(それは私が歳を重ねてきたからか笑)、ヨーロッパなどに比べるとそれがマナー違反だという意識はあまり定着していないと感じます。外国の方をなんとかもてなそうと話題を作るために、慣れない英語でとっさに出てきてしまった質問だと想像すると、その男性をただ責める気にもなれません。なんでもかんでも欧米化すれば良いとも思いませんが、国際交流が気軽にできる昨今で、そういった文化の違いによってすれ違いが起きてしまうのは少し悲しい気がします。

とりあえず、Eさんには

Das ist ein Geheiminis.って答えとけばOK!

と伝えておきました。

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【ドイツ語】A1合格までの道のり | いい大人がゼロからドイツ語を学ぶ記録

ここ最近遊び回る記事ばかりでしたが、ドイツ語の勉強もなんとか続けています。

Eさんとのタンデム学習の進捗記録も滞っているので、しばらくはドイツ語ネタを更新していきたいと思います。まずは(お題に乗っかって)ゲーテ・インスティトゥートA1の受験記録の紹介です!

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ドイツ語学習の経緯

2018年1月 チューリッヒに移住することを決心する

2019年1月 勤務先と交渉し、移住開始を7月からに決定

2019年4月 移住にあたりドイツ語試験(A1)の受験が必要なことを知る(?!)*1

2019年7月 休職期間開始、移住準備に追われて試験勉強に手を付けたのは下旬から

2019年8月 公式問題集の重要性に気づく(笑)。月末に試験本番、無事に合格!

2019年10月 実用的な会話力を身につけるため、ドイツ人の友人とタンデム学習開始

 

時系列で思い返すと自分の計画性の無さにうんざりします(笑)。

が、滞在許可をかけて必死に問題を解いた時間は(学習方法の質はともかく)それなりに価値があったと思っています。ということで、昨夏のドタバタドイツ語対策記録を改めてまとめました。 知識ほぼゼロから合格までの変遷を生々しく綴っています。

試験対策の始まり

momerath.hatenablog.com

現状把握と対策方法の模索

momerath.hatenablog.com

momerath.hatenablog.com

対策方法まとめ(話す・書く)

momerath.hatenablog.com

momerath.hatenablog.com

momerath.hatenablog.com

momerath.hatenablog.com

前日のテンション(笑)

momerath.hatenablog.com

試験当日の振り返り

momerath.hatenablog.com

momerath.hatenablog.com

試験結果

momerath.hatenablog.com

結論

滞在許可の更新に必要なゲーテ・インスティトゥートのA1というのは、独検の5級くらいに相当する最も易しいレベルです。合格することだけを考えるなら、公式問題集と公式サイトの模擬試験を何度でも解くことが一番の近道だと思います。

 

 

 

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冬休み in 東欧 | 10日目:デメルでザッハトルテ。ホイリゲでワイン。旅の終わり

冬休み旅行最終日。10日間も遊び回っている(そして飲んでいる)とさすがに体力の消耗が著しいですが、超人気カフェのザッハトルテを求めて早起きしました。

 

 

7:30 ホテルをチェックアウト

チェックアウトは正午までなのでちょっともったいないですが、なんとか眠気を振り払って早々にチェックアウト。荷物は預けて、(最寄りの地下鉄駅が工事中なので)地下鉄U3の駅に向かって歩きます。

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早朝のPilgram橋

夜の賑わいとは打って変わって、通りはほぼ無人です。

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クリスマスの名残

8:00 ザッハトルテ@Demel

ウィーンと言えばカフェ、そしてザッハトルテ

5年前は「ザッハー」で人生初ザッハトルテをいただいたので、今回は2大カフェのもう一つ、「デメル」に行ってみました。f:id:momerath:20200116013526j:plain

入り口は意外と目立たない

2日前にお店の中を覗いたときにものすごい混雑だったので、開店直後(8:05)を狙って入りました。が。

店内の奥にイートインスペースがあるのですが、そこまで進むと「ここでお待ち下さい」の立て札。中を見ると1階すでにほぼ満席状態。2階はまだ開けていません。開店5分でこの状態ということは、開店前はお店の前に行列ができていたのでしょう。乗り遅れました(笑)

それでも待つこと5分ほど、一通り第一陣の注文を取り終えたところで、私たちも席に案内されました。運良くソファー席…!私たちの後ろに並んでいた人たちも10~20分おきに空いた席に通され、待ち行列が店内に収まらなくなるころに2階も開放されました。

今回は夫も一緒に、ザッハトルテ2つ。飲み物は何らかのアルコール入りのコーヒーです(笑)。

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これでチョコレートケーキ納めです

甘くない生クリームと一緒にいただきます。表面のツヤツヤなチョコレートコーティングとロゴ入りのプレートが素敵です。

感想は正直なところ、「口の中めっちゃ乾燥する」という印象(笑)。もちろん美味しいのですが、コーティング下の本体部分の生地感が強く、ずっしりだけどパサつきます。ザッハーで食べたものは中身もずっしりかつややしっとりだったような…?(記憶違いの可能性が大いにあり)

いずれにせよ心もお腹も満足。運ばれてきたとき「扇の弧が短くないか?」と思ってしまったのですが、密度がすごいので充分です(笑)。

9:30 散歩

午後一でランチに行きたいお店が決まっていたので、無理に予定を詰め込むことはせず街をのんびり歩くことにしました。(日曜日&年末で休館している施設が多かったのもあります)

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楽友協会風ライトは点灯していなくても存在感があります

聖シュテファン大聖堂前のクリスマスマーケットは26日まででした。ヒュッテが片付けられて広々とした通りを見ると少し寂しい。

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代わりにステージが設営中

ウィーンといえば歩行者よりも馬車優先の街(笑)。大聖堂や市庁舎の周辺にタクシーのように列をなしているだけでなく、街のいたるところで心地よい蹄の音が聞こえてきます。背景の建物と相まって絵になる風景です。

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馬も寒いのでマントを羽織っています

大聖堂の裏側から南東へ進み、市立公園(Wiener Stadtpark)を通り抜けます。池には水鳥や白鳥がいました。朝の時間帯はランニングをしている人とたまにすれ違う程度で、閑散としています。

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これは下流に流れ着いたカモ(笑)

10:30 Wien Mitte駅で空港行チケットを購入

2km弱の道のりをゆっくり歩いて、Wien Mitte駅に到着。ここから出ている空港直通の電車(CAT)に乗るため、予めチケットを買っておきます。チケットは屋外の券売機(普通のウィーン市内用とは別)で手に入ります。

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緑の看板が目印

上の写真右手がショッピングモールになっており、1階の奥にCATの乗り場があります。ここの券売機またはカウンターでチケットを購入することも可能です。

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入り口

片道12EURと高めですが、普通の電車より所要時間が短く車内も快適です。なによりバッグドロップカウンターがあり、スーツケースを預けてから電車に乗れるのがありがたいです(一部のヨーロッパ系航空会社のみ)。

公式サイト:

https://www.cityairporttrain.com/de/home

11:30 ホイリゲレストランへ

Wien Mitte駅と隣接するUバーン(地下鉄)のLandstraße駅から北へ10分。U4の終着地Heilingenstadt駅で下車し、最後の目的地へ。バスも出ていますが、正午の開店まで時間があるので歩いて向かいます。

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落ち着いた郊外の街です

ウィーン郊外に軒を連ねるワイン居酒屋、それがホイリゲです。ワイナリーと併設または提携し、主には夏にできたての白ワインを提供することで地元の住人に親しまれていますが、冬でも一部営業しています。5年前に行ったお店がとても気に入っていたので再訪です。

前回も歩いたはずなのですがまったく記憶に無いので、地図を頼りながら進みます。お腹を空かせるため(笑)、あえて遠回りになる山道を通ってみました。

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メイン通りを一つ入るといっそう静か

観光客どころか誰も通らないひっそりとした道が続きます。グーグルマップにこれは道だと言われなければ見過ごすようなルートを通って山を越えると、ちょうどいい時間になってきました。

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これを道と認識しているグーグルマップがすごい

やっと見覚えのある看板が!

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Mayer am Pfarrplatz

最初に選んだきっかけは「ロゴが猫の顔みたいでかわいい」というしょうもない理由なのですが(笑)、ワインも食事も美味しく雰囲気も素敵ですっかりお気に入りです。

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夏は屋外の席が賑わいます

www.pfarrplatz.at

冬に優しい暖かい食事をいろいろいただきました。

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ザワークラウトとまるごとポテト

もちろんワインも飲んで、既に8本詰まっているスーツケースに追い打ちをかけるように3本追加(笑)。ワイナリー直売なので美味しいワインが安い!

15:00 空港へ

食事を2時間弱楽しんだ後、ウィーン市街に戻りホテルで荷物を回収し、再びWien Mitte駅へ。

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待合スペースはWifiも充電もあります

足元の案内に沿って自動チェックイン機へ。私たちはオンラインチェックインを済ませているので、預け入れ荷物用のタグを発行するだけです。

その後何も考えず有人カウンターへ行くと、オーストリアン航空のグランドスタッフさんが「預け入れは隣の無人カウンターでセルフでやるの。でも今暇だから私が手伝ってあげる」と言われこちらに案内されました(笑)

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タグを発行したらここで預けます

発行したタグを預け入れ荷物に付けて、バーコードを読み取るだけ。無事に到着するのか若干不安ですが、信じます。

身軽になって奥の乗り場へ。電車は30分に1本(空港行は毎時07分・37分)なのでそれなりに混みます。出発10分前には車両が到着しているので、大きな荷物置き場や座席を確保したければ早めに乗り場へ移動しておくと良いと思います。

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CAT車内

かなり早めに空港に着き、しばらくのんびりしてから最後の方に搭乗したのですが、席に着くや否や「機材の故障により運行キャンセル」のアナウンス…1時間後に別の機材が着くとのことで大きな混乱は生じませんでしたが、みんなブツブツ言いながら降りていきます。それでも特にスタッフが謝るわけではなく笑顔でお見送り。むしろ「ならこのまま壊れた飛行機乗ってくか?ん?」的な勢いさえ感じます(笑)。それを誰も気にしない気楽さが、ヨーロッパの良いところでもあると思います。

ということで1時間の猶予ができ、ゲート近くのバーで最後のビールとモヒート。その後無事にチューリッヒに到着し、アパートの6階(エレベーターなし)まで10日分の荷物と11本のワインを運び入れて、冬休み旅行は完結!

オーストリア編、完結

9泊10日の東欧旅行編、ようやく完結!…ではなく、紹介しきれていない子記事がたくさん残っています(むしろ今までは骨組みだけ笑)。他にもいろいろ滞っている話題があるので、少しずつ紹介していきます。

これまでの10日分は私たちのリアルな街歩きを再現したくて、気づけば1日3000字超えがあたりまえになり、こちらも卒論か何かを書いている気分になってきていました。この記録が、これから旅をする方のちょっとした参考になることを願っています。

 

冬休み in 東欧 | 9日目:「アルス・エレクトロニカ」で8K体験!最後の夜は楽友協会コンサート

リンツ2日目は、昨日歩いたニーベルンゲン橋の向こうにある博物館「アルス・エレクトロニカ・センター」へ。その後ウィーンに戻り、冬休み旅行最後の夜を過ごしました。

 

 

10:00 アルス・エレクトロニカ・センター

 

リンツで科学館?と思われるかもしれませんが、最先端のデジタルアートやAI技術などと文字通り触れ合える展示が満載で、大人でも子供でも楽しめます!

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昨夜撮った外観

10時の開館と同時に入り、チケットを購入。荷物は奥のロッカーに預けます(1or2EUR硬貨が必要ですが、最後に返ってきます)。

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エントランスの吹き抜け

この壁の奥にある「Deep Space 8K」が8K映像を体験できるシアターです。30分ごとに何かしらのエキシビションがあります。

地下2階から地上3階まで、期間限定の企画展も含め様々なアーティスト・クリエイターの作品が展示されています。

等高線がリアルタイムで反映される砂場とか

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山や谷や川が自在に作れます

白黒の絵や石が置かれた作品の上にタブレットをかざすと、コナンの犯人みたいな人間がその作品の周りで動き回っていたり

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ダブレットの中で動き回る人

タブレットで楽しむ作品は英国のデジタルアート・デザインスタジオの出展です。

universaleverything.com

モーツァルトラヴェルを教師データとする機械学習によって作られた曲を生演奏で聞けたり

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ピアノの音色に合わせてスクリーンに何やら模様が現れます

「山」の絵を大量に学習している敵対的生成ネットワーク(GAN:機械学習の手法の一つ)の入力データとして自分のシルエットを提供してみたり

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夫のシルエットから山の絵を生成

特に地下にあるMachine Learning Studioは、いろいろな機械学習の原理や手法を体験的に学ぶことができる展示が充実していてとても楽しいです。近所の大学の研究員らしき方がいろいろと説明してくれるコーナーもあります。

そしてやっぱり圧倒されたのは8Kのエキシビション。ホールいっぱいに映し出されるスイスの山脈の画像をズームしていくと、雪山を登る人間の姿がくっきりと写っていて驚愕でした。

3時間では少し物足りませんでした。大きな美術館のように一日がかりまでは要りませんが、半日くらいかけてじっくり回れると良いと思います。

14:00 リンツ出発

ウィーンへ直行する電車は数が多くないので、駅でお昼を買ったりしながら待ちました。帰りの電車は比較的空いていました。

15:45 ウィーンのホテルにチェックイン

一昨日宿泊したゴールデネ シュピンネでスーツケースを回収し、今日はリンク外の左下1kmくらいに位置するオーストリア トレンド ホテル アナナスに宿泊します。この時は目の前の大通りが大規模な工事をしていて最寄りのUバーンの駅が閉鎖されていたため、一つ隣の駅まで10分ほど歩く必要がありましたが、中心地へのアクセスも良く便利な立地です。

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大通りの街並みが美しい

500室以上ある大きなホテルで、バーラウンジやレストランもあります。

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リンツのホテルと似た感じ

 

 

16:30 オペラ座周辺街歩き

荷物を置いて市街地へ。

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オペラ座の向かいのホテル

クリスマスが終わっても街はキラキラで、ショッピングや観光を楽しむ人たちで賑わっています。

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大きなリボンでラッピング

私たちもウィンドウショッピングをしながら歩き回りました。

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小さな通りにもマーケットがあります

17:00 休憩@Café Oper

19:30のコンサートまで時間があったので、途中でオペラ座に隣接するカフェ「Café Oper」へ。おしゃれに正装している人たちがオペラ開演前のひとときを楽しんでいます。ザッハトルテは明日別のカフェで食べる予定なので(笑)、冷蔵庫の中で一番美味しそうに見えたチョコレートムースにしました。夫はグラーシュスープ。

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Black and White

ニューヨークカフェのチョコレートケーキを超えて、この旅一番のお気に入りかもしれません。上の黒いペーストは甘さ控えめ、中はしっとりした食感で、白いクリーム部分はふんわり甘い。何気に側面のチョコレートチップが大事です(笑)。

www.cafeoperwien.at

朝食やディナーのメニューも充実しています。

19:00 ウィーン楽友協会へ

今日のメインイベント、楽友協会へ !クリスマスから年末にかけてはほぼ毎日ジルベスターコンサートを上演しています。

印刷した予約確認書をチケットに引き換えるために、正面入口から左手に回ったところにあるチケットオフィスへ行くと、当日券を求める人たちの列ができていました。多くのプログラムは立ち見もOKのため、急遽時間が空いたときに気軽に鑑賞できます。もちろん、最初から鑑賞予定であれば予めオンラインでチケットを購入しておくのが良いです。

チケットを引き換えて再び正面へ。

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楽友協会の正面入口

映画「のだめカンタービレ」のロケで使われたことで話題になった、音楽の都ウィーンを代表する施設です。元旦恒例のウィーンフィルによるニューイヤー・コンサートもここで行われています。メインホールである「黄金の間」はじめ建築も見事なので、日中のツアーもおすすめです。

ホールに入る前に、地下のクロークに荷物を預けます(コートや大きい荷物は持ち込めません)。1個1.5EURほどかかったと思います。身軽になったらシャンパンで開演を待ちます(笑)

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チケットがおしゃれなんです

19:30 開演

今回私たちが購入したチケット、ちょっとレアな座席です。

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舞台の上から鑑賞します!

舞台後方、奏者の皆さんが出入りする袖のすぐ手前。普通の客席と向かい合う形で上手・下手両側にいくつか座席が用意されています。

直前の予約だったので良い席はほぼ埋まっていたのですが、この一番安い席が空いていたので思い切ってみました。音のバランスは正面から聞くよりはかなり偏りますが(上手側の場合、低音の管楽器と打楽器がかなり強調されます)、今回のプログラムは知らない曲が多くて特にこだわりがなかったので結果的に大正解!シンバルが一発決める度に指揮者が「グッジョブ!」と満面の笑みを向けてくれるのをシンバル側から眺めるのがとても楽しかったです(笑)。

そして、天井を見てあることに気づきました。

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このシャンデリア!

初日の夜に聖シュテファン大聖堂の近くの通りで見たイルミネーション、やたら派手だなと思っていたら(笑)「黄金の間」のシャンデリアを模したものでした。

肝心の演奏はもちろん素晴らしかったです!最後のアンコールは定番のラデツキー行進曲。指揮者に合わせて会場全体で手拍子をしてフィナーレ。

22:15 夕食@Plachuttas Gasthaus zur Oper

東欧旅行最後の晩餐は、オペラ座近くのレストランへ。

www.tripadvisor.ch予約をしていなかったのですが、カウンター席ならとすぐに席を用意してもらえました。

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熱々のレシュティ

閉店も近く気が抜け気味だったのか注文したメニューをことごとく間違えられましたが、どれも美味しかったので良しとします(笑)。

 

 

とうとう明日、スイスに帰ります。最終日はウィーンの王道カフェ「Demel」と郊外のホイリゲレストランへ(食べてばっかり笑)。夜の飛行機まで全力で満喫します!!