モメラスを踏まぬこと

天文学者の夫と1年限定のチューリッヒ生活

モメラスを踏まぬこと

冬休み in 東欧 | 3日目:恐怖の館、西洋美術館、廃墟バー…ブダペスト街歩き(ペスト側)

前日は21時過ぎにエゲルから帰ってきて即寝だったので、睡眠時間は十分で目覚めすっきり(笑)。この日はあいにくの雨でしたが、ブダペストの名所を比較的効率よく回れました。

 

 

10:30 世界一美しいマクドナルド

ハンガリー料理のお店は基本的に正午開店だし、ちょっとジャンキーなものが食べたい気分。地球の歩き方で見かけた「西駅のマクドナルドがすごい」という情報を頼りに行ってみることにしました。

バスと地下鉄を乗り継いて西駅の正面に到着。駅舎のすぐ隣にマクドナルドが入っている建物があります。その外観がまず豪華!

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左側に西駅の駅舎があります

本当にここ?と思うのですがしっかり看板もあります。ブダペスト内ではいくつかマクドナルドを見かけましたが、どこも濃い緑色の看板。日本も京都とか軽井沢など景観条例に沿って地味色仕様なところもありますが、個人的にはぜんぶこうなればいいのにと思っています(笑)。

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看板も雰囲気にあった色

店内は開放感のある吹き抜けで、上にはカフェもあります。主に観光客がたくさんいますが、席が多いのでゆったりとした雰囲気が保たれていて良い感じ。

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開放感のある店内

メニューはだいたい一緒で、期間限定の目玉的なバーガーのセットで800~900HUFくらい。そもそもマクドナルドで食べるのが久しぶりなので日本との価格の違いはよくわかりませんが、ハンガリーの物価基準ではかなり高い方だと思われます。

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挟み方が律儀

二人して朝からがっつりお肉を食べて幸せ(笑)。ポテトは日本で食べる方が美味しいです。 

11:45 恐怖の館

地下鉄の6番で西駅(Nyugati pályaudvar M)から一駅。Oktogon Mで下車して地上に出ると、ひときわ禍々しい雰囲気を放つ大きな建物が目に入ります。「恐怖の館(Terror Háza Múzeum)」です。

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日が射すと「TERROR」の文字が壁に浮かびます

ハンガリーでは第二次世界大戦時にドイツ・ナチスの支援を受けた矢十字党が台頭し、終戦を待たずしてソ連占領下で共産主義の支配を受けました。その激動の歴史における市民の生き様と社会の変遷を、かつてナチ党本部として使われ、多くの人が拷問の末命を落としたこの建物の中で学ぶことができます。

館内は撮影禁止ですが、カメラを構える気がまったく湧かないほど暗く冷たい空気が漂っています。巨大な戦車、それを四方から見下ろす犠牲者たちの写真、牢獄として使われていた地下室。目を背けたくなるような凄惨な映像も多々あります。ハンガリー語しか用意されていない展示も多いですが、展示の見せ方など全体的な演出がとても凝っていて、最後まで飽きることなく見て回れます。各部屋に置かれている説明資料(英語版あり)がかなり充実していて、その場にいながら読み切るのは大変です。

見終わる頃にはかなり重い気持ちになりますが、暗い歴史を知らずしてその国を好きにはなれないと思っています。ブダペストに訪れるならぜひ足を運んでいただきたい場所です。

14:30 オペラ座(入れず)

恐怖の館の前にある地下鉄駅(Vörösmarty utca)から3駅、Hősök Tereへ。

ブダペストの地下鉄は世界遺産に登録されています。特に(おそらく)最初にできたM1番は駅全体がレトロな雰囲気で美しいです。路線がかなり細やかに張り巡らされている上に2~3分おきに電車が来るので使い勝手も良いです。

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レトロな雰囲気の地下鉄M1

ブダペストの有名観光スポットの一つ、国立歌劇場(オペラ座)は、2018年から大規模改修を行っているようです。ツアーは臨時の経路でやっていると地球の歩き方で読んでいたのですが、チケット売り場などを見つけられなかったので断念。次回訪れたときの楽しみにとっておきます(笑)。

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休館中も別会場で公演があります

改修期間、オペラなどのプログラムは東駅方面にあるエルケル劇場で上演されています。私たちは2日後にそこでバレエを鑑賞する予定です!

14:45 国立西洋美術館

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西洋美術館正面(反対側には現代美術館)

各国の巨大な美術館に訪れるのはヨーロッパ旅行の醍醐味だと思います。こちらの西洋美術館は比較的小規模な方ですが、それでもすべてじっくり見て回るには丸一日くらい要すると思います。

この時はレンブラントルーベンスの特別展をやっていて、せっかくなので両方とも入れるチケットを購入しました(4000HUF、常設展だけなら3200HUF)。私たちは古代エジプト~ローマあたりの展示も大好きなのですが、以前ウィーンの美術史博物館で古代エジプトエリアに時間を費やしすぎて近代以降を小走りに消化する羽目になったので、今回は近現代から過去の作品に遡っていくことにしました。

常設展はあまり有名な画家の作品は無い代わりに、他では見られないハンガリー画家の作品を楽しむことができます。また、やはりここも建物が荘厳で美しいので、いるだけで満足。

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中央の広間と廊下

レンブラントはお気に入りなので楽しみにしていたのですが、主に同じブダペスト内の他の美術館から作品を借りてきた小規模な展示でした。一つ、アムステルダム美術館所蔵の有名な自画像を観られたのは良かったです。

ルーベンスはそこまで興味が無かったのですが(笑)、フランダースの犬の有名なあれに始まり、素敵な作品が多かったです。ここで予想以上に時間を使ってしまったため、エジプトとギリシャで時間が足りなくなったのが想定外でした。

地下にある古代エジプトエリアは、ウィーンほど広くはないものの興味深い展示がたくさんあります。現地で出土したらしい当時のお守りの現物を触らせてもらえるコーナーもあり楽しかったです。閉館時間が迫りすべての展示をじっくり観られなかったのが心残り。

18:30 廃墟バー「Szimpla Kert」

地球の歩き方によると、ブダペストでは特に若者の間で廃墟バーが夜の人気スポットとなっているようです。

暗い&寒い&雨の険しい状況の中たどり着けるか不安でしたが、付近に行くと寂れた通りの中で何人もの人が出入りして明らかに異様な雰囲気の一角を発見。思い切って中に入ると更に異様な空気に圧倒されました。

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大盛況の店内

詳しくはいつか紹介します。日中はこんな様子だそうです:

motomiyajun.eu

19:30 スペインバル

廃墟バーでは飲み物と雰囲気だけ楽しんで、空腹は満たされず。歩き疲れていてさらに遠出する元気はなかったのですが、夫が近くにある良さげなお店を見つけてくれました。突然のスペイン料理(笑)。

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焼き鳥!笑

ハンガリーのスペインバルに需要があるかわかりませんが、とても居心地が良くて美味しかったのでこれも別記事にします。

 

ハンガリー滞在が早くも折り返し地点を過ぎてしまいました。これまでブダペストの「ペスト」側だけを歩いていましたが、明日はついに、ドナウ川を挟んで反対側の「ブダ」側に上陸します!

 

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