週末旅行、Toscana編 | 夜のフィレンツェ旧市街 ー 熟成肉とリモンチェッロ@Osteria del Proconsolo
ホテルに荷物を置いて、いざフィレンツェの街へ。
とりあえず一番の写真スポットへと足を踏み入れると、いきなりの荘厳な空気に圧倒されました。
路地の可愛らしい暖かい雰囲気とは打って変わり、豪華絢爛なカトリックのどや感が綺羅びやかすぎて、夜なのに広場全体が明るく輝いて見えます。
すごすぎて語彙力がどこか行ってました。
日中は観光客でごった返しているようですが、雨降る20時過ぎは人も少なくゆっくりと堪能できました。
お腹が空いていることを思い出してレストランを探します。
車では通らなかった小さな路地がどこも可愛くて、ハリーポッターのダイアゴン横丁が思い浮かびました。
最終的に入ったお店はこちら!
公式サイトは日本語も対応。
店内はアットホームでカジュアルな雰囲気。1階の席もそんなに埋まっていませんでしたが、2階の席を貸し切りで使わせてくれました。吹き抜けになっていて開放感があります。
フィレンツェ2回めの夫おすすめのパスタ、ピチを食べてみたくて、2種類あるうちのトリュフソースの方を選びました(もう一つはカルボナーラ)。
太さがうどんくらいあり、もちもちした食感です。トリュフソースの濃いめの味がよく絡んでいます。あと一緒に入っているソーセージも美味しいです。そしてこれが€12!チューリッヒで食べたら倍はします。。
さらに、フィレンツェといえば熟成肉が名物とのこと。前提知識ゼロで行ってしまったのですが、あとから調べると、「ビステッカ」というTボーンステーキが有名なようです。こちらのお店では1.1kgから提供してくれます。とりあえず最小単位の1.1kgを目指してもらいましたが、熟成させて吊るされている大きな塊から切り出すので、「切ってきたけどこれでいいか?」と持ってきてくれた肉塊は1.3kgありました。笑
焼き方も好みに合わせてくれますが、「ま、俺はレアをおすすめするけどね」と言われたのでおまかせしました。
すべて一緒に出すよう伝えたからか、料理が出てくるまでワインとパンだけで40分ほど過ごしました。お肉は冷めてしまうので、食事は順番に出してもらうほうが良かったかなと思います。
お待ちかねのお肉がこちら!
薄々気づいていましたが、2人で食べるにはかなりの量です。私たちはこれに加えて海鮮リゾットも頼んでいたのでかなり満腹でした。同行していた友人は若干引き気味。笑
お肉は想像以上にレアでしたが、ジューシーで美味しい!胡椒やハーブで味はついているのでそのままでも、岩塩を少しつけても良いです。
2階席なのでこちらから店員さんに声をかけるのは難しいのですが、頻繁に私たちの席に来て「満足してるか?」と気にかけてくれるのでまったく困りませんでした。
ワインを4人で2本空けて、満足していたところで、お肉を切ってくれた店員さんが2階に上がってきました。
店員さんはアルバニア出身の31歳。夫が同い年だと言うと(童顔すぎるという意味で)驚いていました。話が盛り上がってきてもっと飲もうぜ!という雰囲気になってきて、明日の朝早いので・・と遠慮しようとすると
「Tomorrow is another day! リモンチェッロ! 俺のおごりだ。俺が飲みたいんだ。飲まない手はないだろ?」
とどこからか瓶とグラスが現れ、問答無用で乾杯。
私たちのグラスはお猪口みたいな小さいものでしたが、店員さんのだけ普通のサイズでした(笑)
リモンチェッロってかなり強いお酒というイメージでしたが、甘さが勝ってあまりアルコールを感じませんでした。ちょっと薄めてあったのかも・・?
この店員さん、最初から酒気帯びだったのではないかと思うほどノリが良くて楽しかったです。私のカタラーナが届いた(笑)ところでお会計をお願いしようとすると、「会計は下だ。胃を落ち着かせて、ここでのひとときを十分に満喫してから来い」と気障なセリフを残して階下に降りていきました。スイスで外食をすると最後の支払いにものすごく時間がかかることが多いのでつい頼んだのですが、この地でそんなせかせかするのはナンセンスなようです。
十分に最後のひとときを堪能してから会計を済ませると、さっきの店員さんが
「ここは俺の行きつけだ。仕事が終わったらすぐ向かう。また後で会おう」
とおすすめのバーを教えてくれながら見送ってくれました。行きたい気持ちもありつつ、本当に明日が早いので帰ることに。
再びダイアゴン横丁のような通りを歩いていきます。ところどころで道が開け、巨大な像や荘厳な建築物が現れて飽きる暇がありません。
初めてのイタリアでの夜は、美しくて美味しくてとっても幸せな時間でした。
明日はSan Miniatoでのトリュフ祭に参戦です!
Toscana編まとめ: