モメラスを踏まぬこと

天文学者の夫と1年限定のチューリッヒ生活

モメラスを踏まぬこと

チューリッヒ移住までの道のり ー 【入国後3】SWISSPASSの購入@中央駅 チケット予約は計画的に

新しい電話番号を手に入れて、一気に生活に自信がつきました(笑)。

 

続いて向かったのはチューリッヒ中央駅。Hauptbahnhof、HB(はーべー)などと呼ばれます。地上階にあるSBB(スイスの国鉄)のインフォメーションセンターで、バスの定期を購入します。

チューリッヒはスイス最大の都市と言われますが、日本で言うと兵庫県西宮市くらいの面積です。その中を電車やトラム、バスが細やかに通っていて、すべて同じ切符で乗ることができます。もちろんチューリッヒ外の街へも行けます。 

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 Willkommen,Zürich,Schweiz.

切符の使い方と買い方については別途紹介するとして、今回私が手に入れたいのは

 

1. 居住エリアであるZone110の年間パス
これを持っていればZone110内であれば1年間乗り放題(ただし夜間は除く)

2. スイス国内で使えるHalbtax

Zone110の外に移動したい場合は1.に加えて別の切符を購入する必要があります。その際にこのHalbtaxを持っていると、追加分の切符が正規料金の半額で買えるのです。この1年でいろいろなところへ旅行したいと考えているので、持っていれば確実にお得。

 

インフォメーションセンターは広々としていて、15個くらいの窓口がありますが、夏休みだからか混雑していました。発券機で番号札を取ると、推定待ち時間は20分ほどとのこと。国外からの観光客や長距離チケットを求める旅行者が多く、一人ひとりの対応に時間がかかっているようです。

 

しばらくして、呼ばれたカウンターへ向かうと、制服のスカーフの結び方がお洒落な女性が対応してくれました。

パスポートと滞在許可発行確認証を見せ、年間パスとHalbtaxが欲しいと伝えると、申込書に記入しながら(電話番号がちゃんと書けるの嬉しい!笑)女性がいろいろと教えてくれるのを聞いていました。

今までは年間パスとHalbtaxカード、別々に持たなきゃいけなかったけど、これからは違うの。新しい「SWISSPASS」なら、 必要な機能をすべて登録できて、これ一枚でどこへでも旅できるの

夫は3年前から住んでいるので従来のカードを2枚持っていますが、1枚で済むなら確かに便利。

来月までは遠出する予定がなかったので、Halbtaxの有効期間は8月開始にしてもらいました。

 

正式なSWISSPASSには証明写真が必要で、これは自分で撮った画像を送れば良いとのこと。 画像をアップロードするリンクはSMSで送られてくるそうですが、このときはまだSIMを有効化しておらず不安だったため(実際PINがわからなくてすぐには使えなかった)、念のためにEmailにも送ってもらいました。

 

写真付きSWISSPASSは写真の確認後、数日で郵送されてくるそうです。それが届くまでの仮のチケットを受け取り、帰ろうかと腰を上げかけたら、スカーフの女性によるSBBのモバイルアプリの紹介が続きました。

 

あなたたちiPhoneなら、ぜひアプリを使って。今ここでやったような手続きも、webサイトはもちろんこのアプリでもできるの。英語版もあるから安心して。

このアプリを使えば、旅行のチケットも簡単に予約できるし、自分のSWISSPASSに情報が連携されるから、紙のチケットを発行する必要もないの!

旅行の予約をするなら早めがおすすめ。1週間前、1ヶ月前と出発予定日までに余裕があるほど、チケットは割安に手に入るから。いくつかの都市をまわるなら、さらにお得なプランがレコメンドされるかも。

この間、スイスの山々で登山を計画している男性二人組がチケットを買いに来たの。旅行経路や期間を聞いて、私はピンときた。彼らが買おうとしているチケットよりも断然クールなプランを提案できるって。その旅行までにまだ時間があったからね。結果的に彼らが支払ったチケット代は、当初彼らが予定していた標準プランの40%だったの!

とにかく、アプリを活用して旅行は計画的に。でも、わからないことがあればいつでもこのカウンターに来て!

 

インフォメーションセンターの混雑の理由がわかった気がする(笑)

意地でも次の客を呼ばない理由があるのかと思うほど、最後は執念で話を引き延ばしていました。それでも有益な情報をたくさん教えてもらったので、丁重にお礼をして窓口を後にしました。

(今回は極端とはいえ)旅行に来ていた時から感じていたのが、この駅に限らずSBBの窓口のスタッフは旅行客への対応が丁寧ということ。態度はそっけないのですが、客に言われた通りのチケットを発行するのではなく、行き先や旅行計画を聞いて、デイパスや様々な割引プランなど、各自にとって最適な提案をしてくれます。

ということもあって一人ひとりへの対応時間が長いので、出発直前にチケットを買う場合は注意が必要。それも含めて、「チケット予約は計画的に」なのかもしれない。

 

 

来瑞2日目で順調に手続きが進みました。

後日、移民局でのID発行と健康保険への加入手続きについて紹介します。