モメラスを踏まぬこと

天文学者の夫と1年限定のチューリッヒ生活

モメラスを踏まぬこと

チューリッヒ移住までの道のり ー 【入国後4】社会保険加入の手続き

 SWISSPASSの仮カードを発行し、生活圏内の移動は自由にできるようになりました。

本カードを手に入れるまでの流れは、無事に本カードが届いた時にまとめようと思います。

 

今日は社会保険への加入手続きを進めるために、大手保険会社の一つであるSWICAのオフィスに伺いました。前述の通り、スイスに居住する場合は、民間の保険に加入することが必須となります。IDカード発行の手続きと同様、入国後なるべくすぐに手続きを始めることをお勧めします。

 

移住が決まってまず行った手続きについては、こちらの記事でまとめています。

momerath.hatenablog.com

 

保険会社はいくつも種類があり、加入する保険会社やプランは自由に選べます。

私の場合は、夫がすでにSWICAのプランに加入しており、基本的に同じ条件で加入したいと入国前に相談していたため、契約書がすでに準備されていました。

 

保険料は、医療費の自己負担額の上限に応じて設定
日本で医療サービスを受ける場合、風邪や普段の通院のために病院や整骨院などにかかる場合も、保険証を出せば医療費は3割負担になりますよね。スイスでは、手術が必要な病気や事故など、有事のために保険をかけるというのが基本的 な考え方です。

日常レベルの通院にかかる医療費はすべて自己負担ですが、プラン内で設定した金額を上回る医療費がかかる事態になった場合は、保険を適用して自己負担ゼロになります。

自己負担額の上限を高く設定すれば、月々の保険料は当然安くなります。

 

スポーツジムなどの利用料が控除されることも

健康増進のための定期的な運動をサポートする名目で、スポーツジムやヨガ教室といった運動施設の入会金・利用料の一部を負担してくれるオプションもあります。

私はバレエ教室に通う予定なので、オプションを付けて検討している教室の名前をいくつか伝えました。現時点で対象施設のリストに載っていない施設でも、webサイトや講師の名前などを伝えておくと、後日リストに追加してもらえるようです。

ちなみに、夫は合気道教室に通っているのですが、Martial artsの部類に入る武道・柔術系はこの対象になりません合気道や柔道、空手などは習い事としてヨーロッパでとても人気があり、チューリッヒ市内もいたるところで教室をみかけるのですが、なぜかスポーツとしてはみなされないようです。

 

既往歴は詳しく聞かれる。治癒証明書があるなら持参

日本で保険に入る時と同様、これまでにかかった病気やけがなどの情報は正確に伝えておく必要があります。ただ面倒なのが、日本では過去数年前までの既往歴を申告すればいいのに対し(保険内容や病気の種類による)、今回の契約時にはその制限がなく、手術や入院を要した既往歴についてすべて書き出す必要がありました。

私の場合は子供の頃の入院歴について、病院名や担当医や入院期間などを詳細に思い出しながら(10年以上前に完治していて通院もしていないのに、むしろ覚えてたことを褒めて欲しい)記入。さらに、英語の治癒証明書を提出してほしいと言われました。そんなものあるわけがないのですが、日本語版があればそれを訳すのでもいいとのことなので、実家に確認してみると言って一旦保留にしました。

 

契約締結にはIDカードが必要

最終的な契約締結には、住民の証であるIDカードが必要ですが、私はまだ持っていません。代わりにパスポートと滞在許可発行確認証のコピーを取ってもらい、今日の手続きは終わりです。

 

申請書の必要事項の記入(主に時間がかかったのは既往歴)や契約書への署名を含めて、所要時間は1時間ほどでした。

今後の手続きについてはメールでやりとりすることになりました。

 

移民局でのIDカード発行手続きは来週です。(Kreisbüroで予約した日時)