モメラスを踏まぬこと

天文学者の夫と1年限定のチューリッヒ生活

モメラスを踏まぬこと

チューリッヒ移住までの道のり ー 2. 各種書類の準備 契約書の発行に3000円かかる国、それがスイス

 

夫が勤める大学の人事の方や日本大使館の職員さんの情報を元に、書類の準備を進めていきます。

 

前提

  • 夫は3年前からチューリッヒの大学に勤務(Permit B)
  • 私は現在の勤務先に籍を残し、チューリッヒでは働かない
  • 動き出したのがわりとギリギリ

 

目次 

 

申請書へのサイン

申請書はチューリッヒ州のwebサイトからダウンロードできます。(Application for entry permit のpdfかwordを選択して印刷)

awa.zh.ch

ドイツ語なので私にはわけがわかりませんが、一番大事なのは1ページ目の16番

「Datum(今日の日付)」と「Unterschrift(申請者の署名)」に申請者(私)の直筆で記入します。

フォームの他の項目については別途紹介します。

サインしたものとパスポートをスキャンして夫に送信。印鑑文化とかなくてよかった。

 

アパートの契約更新

夫が住んでいるアパートの住人として私を追加したい旨のメールを送ったところ、いつもは仕事が遅い(失礼)アパートの管理会社からなんと2日で更新書類が届いたようです。夫が記入してメールで送信。移民局に提出するために「紙の契約書が必要」という項目にチェックを入れます。この「紙の契約書」の発行に32CHF( = 約3,400円)かかります笑

 

移民局への書類提出第一弾、そして夫帰国

これまでに集められた書類を持って移民局へ。書類の不備や追加で必要な資料については後日連絡をしてくれます。担当者は「7月(私の入国予定)には間に合うよ」と言ってくれたようです。

その足で夫は日本へ帰国。日本の大学での打ち合わせと、私のバレエ公演を観に来てもらうことが主目的でしたが、仕事で首が回っていない私に代わり、日本で取得する必要がある書類をいろいろと集めてもらいました。ありがとう。

 

戸籍謄本の取得

移民局への提出書類のうち「婚姻証明書」を発行してもらうための資料として、戸籍謄本が必要です。戸籍謄本は郵送でも手に入りますが、一般的に1週間以上かかります。

今回は夫の帰国期間中に確実に手に入れたかったため、現地に受け取りに行きました。

 

話は逸れますが、結婚当時、夫は名古屋、私は東京に住んでいましたが、直後に夫がチューリッヒに移住することが決まっており、その手続きも進んでいました。「手続きで申告してある夫の本籍地(岡山県)と移住する時点での本籍地が異なるのは何かと問題になるのでは」という懸念があったため、二人の籍も岡山県に作ることに。

海外移住に限らず戸籍謄本が必要になるタイミングは意外と多いので、こういう事情でもなければ(ディズニーランドとか思い出の場所とかにしたい気持ちもわかりますが)本籍地は自分の人生設計に沿ったアクセス重視で選ぶことをお勧めします

ちなみに、後から本籍を移すこともできますが、戸籍謄本を入手する際には歴代すべての本籍地から除籍・入籍の履歴を取り寄せることになるので、手間が増えるだけです。

 

アポスティーユの申請

私たちが用意できる婚姻関係を示す資料は、日本語で書かれた戸籍謄本のみです。移民局の職員は当然、戸籍謄本だけを見てもそれが本当に二人の婚姻関係を公的に示す資料なのかどうかはわかりません。そこで職員が判断に使うのがアポスティーです。戸籍謄本に外務省が発行したアポスティーユを添付することで、その資料が国が公的に認める文書であることを理解してもらいます。

まだ実際に必要とは言われていませんが、大使館の方の情報を頼りに念のため、戸籍謄本1通について申請しました。

申請と受領は郵便または窓口(外務省本省または大阪分室)で行います。窓口で申請した場合は、翌日の朝以降に窓口で受け取るか郵送してもらうかを選択できますが、郵便で申請した場合は郵便でしか受け取れないらしいです(10日〜2週間かかる)。

私たちは例によってギリギリの戦いだったので、外務省の窓口に直接出向きました。申請の翌日以降に窓口で受け取れます。無料です。

www.mofa.go.jp

 外務省の正門を通ると(警備員に身分証明書を提示しないと入れない)、正面の職員用入り口ではなく、左側の通路に進むように案内されました。建物の側面に沿って少し歩くと右手にサービスセンターの入り口があります。窓口は5〜6個あったと思いますが、朝早めに行った方が待ち時間は少なくて済むと思います。

 

健康保険についての進展

休暇から帰ってきているであろうSWICAの担当者に、私の保険加入の手続きをしたい旨を連絡。私のパスポートのコピーを送ったが、取り急ぎ必要なのは誕生日の情報のみ。

(追記:後日郵送で契約書が届く。私の入国後に直接やりとりすることに。)

 

約10日間の滞在の後、夫出国。

日本で準備が必要な書類を一通り回収できたので、引き続きチューリッヒでの手続きを進めてもらいます。こうしてみると私の役立たず感が際立つ・・・まだ申請書のサインしかしてない。