いい大人がゼロからドイツ語を学ぶ記録|A1対策日記9. ドイツ語A1受験報告:1日目「Sprechen(話す)」
昨日・今日とドイツ語試験を受けてきました!
正直なところ、合格している自信はありません!
特に1日目の「話す」パートは思い返すたびにボロが見つかってきて忘れ去りたい黒歴史になりつつありますが、自分への戒めとして、そして今後A1を受けなければいけない誰かのために、試験の状況を記録しておきます。
ちなみに、面接の日時などは受付順で決まるそうで、普通は「話す」もそれ以外の筆記試験も同日に受けるケースが多いようです。私は結構ギリギリのタイミングで直近の試験に申し込んだので、「話す」パートだけ前日に行いました。
受付
パスポートと受験料支払の控え(ネットバンクの受付完了画面を印刷したもの)を持って、受験会場である語学学校の受付へ。
名前を伝え、持ってきた書類のコピーを取ってもらうと、時間になるまで教室前のソファに座っているように言われたと思います(先生たちはドイツ語でしか話してくれません)。予定の試験開始時間まであと20分くらいあります。
ソファにはすでに女性(仮称:Aさん)が一人座っていました。私が近づくと「あなたもA1?」と(英語で)話しかけてくれて、少し会話していました。
そのすぐ後に、もう一人女性(Bさん)がやって来ました。AさんとBさんはこの語学学校のクラスメイトのようでした。
この時点で生じたある不安。
Bさんのドイツ語が、ほとんど聞き取れない。
Bさんはドイツ語しか話さないので、私はふんわり挨拶するくらいしかできませんでしたが、Aさんとの会話を聞いている限り、ドイツ語の発音が私が学んできたそれとはかなり異なっています。定冠詞の「der」を「デル」とはっきりカタカナ読みする系です。
この3人グループでやるなら、私はAさんの質問に答える役になりたい・・と強く念じていました。
予定の時間にはなっていませんでしたが、すぐに先生に呼ばれ教室に入りました。
グループはまさかの、Bさんと2人きりでした(笑)
「話す」パート 試験開始
軽い絶望を覚えながら試験開始。
デモ動画で見ていた通り、まずは例の7項目についての自己紹介です。試験官の先生の後、Bさんの自己紹介から始まりました。
..., Ich komme aus Eritrea. Ich wohne in....
Bさんの発音の傾向を捉えようと必死に聞いていたのですが、途中から
どこー!エリトリアどこー!?
という邪念に引っ張られ一気に緊張してきました。すぐに私の番です。
Ich heiße ○○, ich bin ...
若干声が震えていましたが、夢でうなされるほど練習してきたので(笑)さすがに完璧です。とにかくゆっくり、大きい声で話すように意識しました。
スペルと数字はお題が決まっていた
続いて単語と番号の読み上げ。
デモ動画や公式問題集では、住所や電話番号など、自分の個人情報にまつわる単語や番号が正しく読めるかを試されていましたが、今回は、単語や番号が書かれた紙をその場で手渡され、読み上げるというスタイルでした。
15文字くらいの単語(固有名詞なのか適当な羅列なのかはわからず)のスペルと、電話番号らしき10桁くらいの数字を読み上げました。これも間違える余地はなし。
練習したことをその通り実践しただけなので当然の結果ですが、ここまでは良かったのです。
聞き取れないのはお互い様(涙)
Teil 2は、まずその会話のテーマを最初に伝えられます。そのあと、試験官が持っているカード(内容が見えないように伏せられている)からまずBさんが1枚引き、質問し、私が回答します。同様に私がカードを引き質疑応答。この流れを2セット行います。私からはBさんのカードは見えませんでしたが、カードを引くたびにBさんが「Famillie...」「Auto...」と呟いてくれるので(笑)助かりました。特に窘められたりはしなかったので、私も同じように呟くことにしました。
Teil 3は、テーマは無いので、カードを引く→質問する→答えるを交代で計4枚分のカードについて行います。
Bさんからの質問への回答は、恐れていた通り厳しかったです。
Teil 3 での「Buch(本)」についてのBさんからの依頼
Bitte gib mir mein Buch.
だけは、ジェスチャー付きで(笑)
Hier, bitte.
と答えられたので自信があります。
私からは、基本的にどのカードについても適切な質問ができたと思うのですが、Bさんはけっこう苦しんでいました。この状況を恐れていたのは私だけではなく、Bさんも「ヤーパンってどこだよ!!」と心の中で叫んでいたのだと思います。悪気は無いのに完全に足の引っ張り合いです。
私は関ジャニクロニクルの横山くん(意味がわからなくても音はわりと正しく再現できる)タイプなので、ドイツ人のEさんにも「発音はとてもいいよ!発音は!」と言ってもらえたのがささやかな自信に繋がっていたのですが、チューリッヒではドイツ語だけで生活していて、語学学校にも通っているBさんに伝わらなかったのがかなりショックでした。Bさんは試験官とは普通に会話していました。
ということで、お互い不完全燃焼なまま試験は終了。帰り道に(言葉はほぼ通じないので雰囲気で)慰め合いながら帰りました。私はそのまま図書館へ足を運び、翌日の筆記試験に向けてラストスパートです。