冬休み in 東欧 | 10日目:デメルでザッハトルテ。ホイリゲでワイン。旅の終わり
冬休み旅行最終日。10日間も遊び回っている(そして飲んでいる)とさすがに体力の消耗が著しいですが、超人気カフェのザッハトルテを求めて早起きしました。
- 7:30 ホテルをチェックアウト
- 8:00 ザッハトルテ@Demel
- 9:30 散歩
- 10:30 Wien Mitte駅で空港行チケットを購入
- 11:30 ホイリゲレストランへ
- 15:00 空港へ
- オーストリア編、完結
7:30 ホテルをチェックアウト
チェックアウトは正午までなのでちょっともったいないですが、なんとか眠気を振り払って早々にチェックアウト。荷物は預けて、(最寄りの地下鉄駅が工事中なので)地下鉄U3の駅に向かって歩きます。
夜の賑わいとは打って変わって、通りはほぼ無人です。
8:00 ザッハトルテ@Demel
ウィーンと言えばカフェ、そしてザッハトルテ!
5年前は「ザッハー」で人生初ザッハトルテをいただいたので、今回は2大カフェのもう一つ、「デメル」に行ってみました。
2日前にお店の中を覗いたときにものすごい混雑だったので、開店直後(8:05)を狙って入りました。が。
店内の奥にイートインスペースがあるのですが、そこまで進むと「ここでお待ち下さい」の立て札。中を見ると1階すでにほぼ満席状態。2階はまだ開けていません。開店5分でこの状態ということは、開店前はお店の前に行列ができていたのでしょう。乗り遅れました(笑)
それでも待つこと5分ほど、一通り第一陣の注文を取り終えたところで、私たちも席に案内されました。運良くソファー席…!私たちの後ろに並んでいた人たちも10~20分おきに空いた席に通され、待ち行列が店内に収まらなくなるころに2階も開放されました。
今回は夫も一緒に、ザッハトルテ2つ。飲み物は何らかのアルコール入りのコーヒーです(笑)。
甘くない生クリームと一緒にいただきます。表面のツヤツヤなチョコレートコーティングとロゴ入りのプレートが素敵です。
感想は正直なところ、「口の中めっちゃ乾燥する」という印象(笑)。もちろん美味しいのですが、コーティング下の本体部分の生地感が強く、ずっしりだけどパサつきます。ザッハーで食べたものは中身もずっしりかつややしっとりだったような…?(記憶違いの可能性が大いにあり)
いずれにせよ心もお腹も満足。運ばれてきたとき「扇の弧が短くないか?」と思ってしまったのですが、密度がすごいので充分です(笑)。
9:30 散歩
午後一でランチに行きたいお店が決まっていたので、無理に予定を詰め込むことはせず街をのんびり歩くことにしました。(日曜日&年末で休館している施設が多かったのもあります)
聖シュテファン大聖堂前のクリスマスマーケットは26日まででした。ヒュッテが片付けられて広々とした通りを見ると少し寂しい。
ウィーンといえば歩行者よりも馬車優先の街(笑)。大聖堂や市庁舎の周辺にタクシーのように列をなしているだけでなく、街のいたるところで心地よい蹄の音が聞こえてきます。背景の建物と相まって絵になる風景です。
大聖堂の裏側から南東へ進み、市立公園(Wiener Stadtpark)を通り抜けます。池には水鳥や白鳥がいました。朝の時間帯はランニングをしている人とたまにすれ違う程度で、閑散としています。
10:30 Wien Mitte駅で空港行チケットを購入
2km弱の道のりをゆっくり歩いて、Wien Mitte駅に到着。ここから出ている空港直通の電車(CAT)に乗るため、予めチケットを買っておきます。チケットは屋外の券売機(普通のウィーン市内用とは別)で手に入ります。
上の写真右手がショッピングモールになっており、1階の奥にCATの乗り場があります。ここの券売機またはカウンターでチケットを購入することも可能です。
片道12EURと高めですが、普通の電車より所要時間が短く車内も快適です。なによりバッグドロップカウンターがあり、スーツケースを預けてから電車に乗れるのがありがたいです(一部のヨーロッパ系航空会社のみ)。
公式サイト:
https://www.cityairporttrain.com/de/home
11:30 ホイリゲレストランへ
Wien Mitte駅と隣接するUバーン(地下鉄)のLandstraße駅から北へ10分。U4の終着地Heilingenstadt駅で下車し、最後の目的地へ。バスも出ていますが、正午の開店まで時間があるので歩いて向かいます。
ウィーン郊外に軒を連ねるワイン居酒屋、それがホイリゲです。ワイナリーと併設または提携し、主には夏にできたての白ワインを提供することで地元の住人に親しまれていますが、冬でも一部営業しています。5年前に行ったお店がとても気に入っていたので再訪です。
前回も歩いたはずなのですがまったく記憶に無いので、地図を頼りながら進みます。お腹を空かせるため(笑)、あえて遠回りになる山道を通ってみました。
観光客どころか誰も通らないひっそりとした道が続きます。グーグルマップにこれは道だと言われなければ見過ごすようなルートを通って山を越えると、ちょうどいい時間になってきました。
やっと見覚えのある看板が!
最初に選んだきっかけは「ロゴが猫の顔みたいでかわいい」というしょうもない理由なのですが(笑)、ワインも食事も美味しく雰囲気も素敵ですっかりお気に入りです。
冬に優しい暖かい食事をいろいろいただきました。
もちろんワインも飲んで、既に8本詰まっているスーツケースに追い打ちをかけるように3本追加(笑)。ワイナリー直売なので美味しいワインが安い!
15:00 空港へ
食事を2時間弱楽しんだ後、ウィーン市街に戻りホテルで荷物を回収し、再びWien Mitte駅へ。
足元の案内に沿って自動チェックイン機へ。私たちはオンラインチェックインを済ませているので、預け入れ荷物用のタグを発行するだけです。
その後何も考えず有人カウンターへ行くと、オーストリアン航空のグランドスタッフさんが「預け入れは隣の無人カウンターでセルフでやるの。でも今暇だから私が手伝ってあげる」と言われこちらに案内されました(笑)
発行したタグを預け入れ荷物に付けて、バーコードを読み取るだけ。無事に到着するのか若干不安ですが、信じます。
身軽になって奥の乗り場へ。電車は30分に1本(空港行は毎時07分・37分)なのでそれなりに混みます。出発10分前には車両が到着しているので、大きな荷物置き場や座席を確保したければ早めに乗り場へ移動しておくと良いと思います。
かなり早めに空港に着き、しばらくのんびりしてから最後の方に搭乗したのですが、席に着くや否や「機材の故障により運行キャンセル」のアナウンス…1時間後に別の機材が着くとのことで大きな混乱は生じませんでしたが、みんなブツブツ言いながら降りていきます。それでも特にスタッフが謝るわけではなく笑顔でお見送り。むしろ「ならこのまま壊れた飛行機乗ってくか?ん?」的な勢いさえ感じます(笑)。それを誰も気にしない気楽さが、ヨーロッパの良いところでもあると思います。
ということで1時間の猶予ができ、ゲート近くのバーで最後のビールとモヒート。その後無事にチューリッヒに到着し、アパートの6階(エレベーターなし)まで10日分の荷物と11本のワインを運び入れて、冬休み旅行は完結!
オーストリア編、完結
9泊10日の東欧旅行編、ようやく完結!…ではなく、紹介しきれていない子記事がたくさん残っています(むしろ今までは骨組みだけ笑)。他にもいろいろ滞っている話題があるので、少しずつ紹介していきます。
これまでの10日分は私たちのリアルな街歩きを再現したくて、気づけば1日3000字超えがあたりまえになり、こちらも卒論か何かを書いている気分になってきていました。この記録が、これから旅をする方のちょっとした参考になることを願っています。
冬休み in 東欧 | 9日目:「アルス・エレクトロニカ」で8K体験!最後の夜は楽友協会コンサート
リンツ2日目は、昨日歩いたニーベルンゲン橋の向こうにある博物館「アルス・エレクトロニカ・センター」へ。その後ウィーンに戻り、冬休み旅行最後の夜を過ごしました。
- 10:00 アルス・エレクトロニカ・センター
- 14:00 リンツ出発
- 15:45 ウィーンのホテルにチェックイン
- 16:30 オペラ座周辺街歩き
- 17:00 休憩@Café Oper
- 19:00 ウィーン楽友協会へ
- 19:30 開演
- 22:15 夕食@Plachuttas Gasthaus zur Oper
10:00 アルス・エレクトロニカ・センター
リンツで科学館?と思われるかもしれませんが、最先端のデジタルアートやAI技術などと文字通り触れ合える展示が満載で、大人でも子供でも楽しめます!
10時の開館と同時に入り、チケットを購入。荷物は奥のロッカーに預けます(1or2EUR硬貨が必要ですが、最後に返ってきます)。
この壁の奥にある「Deep Space 8K」が8K映像を体験できるシアターです。30分ごとに何かしらのエキシビションがあります。
地下2階から地上3階まで、期間限定の企画展も含め様々なアーティスト・クリエイターの作品が展示されています。
等高線がリアルタイムで反映される砂場とか
白黒の絵や石が置かれた作品の上にタブレットをかざすと、コナンの犯人みたいな人間がその作品の周りで動き回っていたり
タブレットで楽しむ作品は英国のデジタルアート・デザインスタジオの出展です。
モーツァルトやラヴェルを教師データとする機械学習によって作られた曲を生演奏で聞けたり
「山」の絵を大量に学習している敵対的生成ネットワーク(GAN:機械学習の手法の一つ)の入力データとして自分のシルエットを提供してみたり
特に地下にあるMachine Learning Studioは、いろいろな機械学習の原理や手法を体験的に学ぶことができる展示が充実していてとても楽しいです。近所の大学の研究員らしき方がいろいろと説明してくれるコーナーもあります。
そしてやっぱり圧倒されたのは8Kのエキシビション。ホールいっぱいに映し出されるスイスの山脈の画像をズームしていくと、雪山を登る人間の姿がくっきりと写っていて驚愕でした。
3時間では少し物足りませんでした。大きな美術館のように一日がかりまでは要りませんが、半日くらいかけてじっくり回れると良いと思います。
14:00 リンツ出発
ウィーンへ直行する電車は数が多くないので、駅でお昼を買ったりしながら待ちました。帰りの電車は比較的空いていました。
15:45 ウィーンのホテルにチェックイン
一昨日宿泊したゴールデネ シュピンネでスーツケースを回収し、今日はリンク外の左下1kmくらいに位置するオーストリア トレンド ホテル アナナスに宿泊します。この時は目の前の大通りが大規模な工事をしていて最寄りのUバーンの駅が閉鎖されていたため、一つ隣の駅まで10分ほど歩く必要がありましたが、中心地へのアクセスも良く便利な立地です。
500室以上ある大きなホテルで、バーラウンジやレストランもあります。
16:30 オペラ座周辺街歩き
荷物を置いて市街地へ。
クリスマスが終わっても街はキラキラで、ショッピングや観光を楽しむ人たちで賑わっています。
私たちもウィンドウショッピングをしながら歩き回りました。
17:00 休憩@Café Oper
19:30のコンサートまで時間があったので、途中でオペラ座に隣接するカフェ「Café Oper」へ。おしゃれに正装している人たちがオペラ開演前のひとときを楽しんでいます。ザッハトルテは明日別のカフェで食べる予定なので(笑)、冷蔵庫の中で一番美味しそうに見えたチョコレートムースにしました。夫はグラーシュスープ。
ニューヨークカフェのチョコレートケーキを超えて、この旅一番のお気に入りかもしれません。上の黒いペーストは甘さ控えめ、中はしっとりした食感で、白いクリーム部分はふんわり甘い。何気に側面のチョコレートチップが大事です(笑)。
朝食やディナーのメニューも充実しています。
19:00 ウィーン楽友協会へ
今日のメインイベント、楽友協会へ !クリスマスから年末にかけてはほぼ毎日ジルベスターコンサートを上演しています。
印刷した予約確認書をチケットに引き換えるために、正面入口から左手に回ったところにあるチケットオフィスへ行くと、当日券を求める人たちの列ができていました。多くのプログラムは立ち見もOKのため、急遽時間が空いたときに気軽に鑑賞できます。もちろん、最初から鑑賞予定であれば予めオンラインでチケットを購入しておくのが良いです。
チケットを引き換えて再び正面へ。
映画「のだめカンタービレ」のロケで使われたことで話題になった、音楽の都ウィーンを代表する施設です。元旦恒例のウィーンフィルによるニューイヤー・コンサートもここで行われています。メインホールである「黄金の間」はじめ建築も見事なので、日中のツアーもおすすめです。
ホールに入る前に、地下のクロークに荷物を預けます(コートや大きい荷物は持ち込めません)。1個1.5EURほどかかったと思います。身軽になったらシャンパンで開演を待ちます(笑)
19:30 開演
今回私たちが購入したチケット、ちょっとレアな座席です。
舞台後方、奏者の皆さんが出入りする袖のすぐ手前。普通の客席と向かい合う形で上手・下手両側にいくつか座席が用意されています。
直前の予約だったので良い席はほぼ埋まっていたのですが、この一番安い席が空いていたので思い切ってみました。音のバランスは正面から聞くよりはかなり偏りますが(上手側の場合、低音の管楽器と打楽器がかなり強調されます)、今回のプログラムは知らない曲が多くて特にこだわりがなかったので結果的に大正解!シンバルが一発決める度に指揮者が「グッジョブ!」と満面の笑みを向けてくれるのをシンバル側から眺めるのがとても楽しかったです(笑)。
そして、天井を見てあることに気づきました。
初日の夜に聖シュテファン大聖堂の近くの通りで見たイルミネーション、やたら派手だなと思っていたら(笑)「黄金の間」のシャンデリアを模したものでした。
肝心の演奏はもちろん素晴らしかったです!最後のアンコールは定番のラデツキー行進曲。指揮者に合わせて会場全体で手拍子をしてフィナーレ。
22:15 夕食@Plachuttas Gasthaus zur Oper
東欧旅行最後の晩餐は、オペラ座近くのレストランへ。
www.tripadvisor.ch予約をしていなかったのですが、カウンター席ならとすぐに席を用意してもらえました。
閉店も近く気が抜け気味だったのか注文したメニューをことごとく間違えられましたが、どれも美味しかったので良しとします(笑)。
とうとう明日、スイスに帰ります。最終日はウィーンの王道カフェ「Demel」と郊外のホイリゲレストランへ(食べてばっかり笑)。夜の飛行機まで全力で満喫します!!
冬休み in 東欧 | 8日目:新旧大聖堂は必見。オーストリア第三の都市、リンツの魅力
きっかけは、ウィーンで連泊で取れる部屋が無く、値段も高かったため、どこか他の街に退避しようという消極的な理由でした。5年前に行ったザルツブルクやハルシュタットもまた訪れたいお気に入りの街ですが、ウィーンからは少し遠いので新たな地を開拓することに。
そこで選ばれたのがリンツ。観光客で賑わうウィーンからは一転、ドナウ河畔に佇む美しい街並みをゆったりと楽しめました。
- 9:30 出発
- 11:45 リンツ到着
- 12:00 新大聖堂へ
- 13:15 ランチ@Cafe Central
- 14:30 旧大聖堂へ
- 15:20 ホテルにチェックイン
- 17:30 夜の街歩き
- 18:00 夕食@Antica Locanda
9:30 出発
広々バスルームが快適だったホテルゴールデネ シュピンネ、朝ごはんも種類豊富でとても良かったです。
リンツに行く間荷物を一晩預かってくれないかとチェックイン時に交渉してみたら快くOKしてもらえたので、階段下のトランクルームにスーツケース2つを置いて出発。ワイン8本を置いていけるだけでかなり楽になります。
リンツへはWien Hbf(ウィーン中央駅)またはWien Meidling駅から電車で1時間半ほど。チケットの予約はせず当日購入しました。
10時すぎの電車をWien Meidling駅で待っていたのですが、20分ほどの遅延との案内の後、突然運行キャンセル。別のホームに到着した代わりの便になんとか乗ることができました。ザルツブルクやその先ドイツ方面まで向かう急行列車のようで二等車はかなり混雑していて、空いているのは途中駅から予約されている席ばかりでした。リンツまで予約されていない席をなんとか見つけて座ることができました。
長距離移動の場合は座席予約をするようにしていますが、今回のようにそもそも運行キャンセルになるとその意味もなくなるので、判断が難しいところです。少なくとも、ウィーン中央駅から乗ったほうが空席は多いと思います。
11:45 リンツ到着
予定より15分ほど遅れてリンツに到着。
まずは駅の券売機でトラムなど交通機関のチケットを手に入れます。明日は夕方までにウィーンに戻りたいので、リンツの移動は24時間チケットで十分です。
12:00 新大聖堂へ
バスで旧市街方面へ移動し、まずは新大聖堂へ(歩いても15分程度です)。リンツには新旧大聖堂があり、いずれも観光客に開放されている人気スポットのようです。
この日は平日だからか観光客はほぼ見当たりませんでした。塔の足場はともかく煌々と光るデジタルサイネージがちょっと残念ですが(笑)、迫力のある重厚な建物です。
そして、中がとても美しい。
入り口を通ってすぐに見える大きなステンドグラスにまず目を奪われます。
しかし奥へ進むと、さらに美しいステンドグラスが並ぶ光景が広がります。
一つ一つのステンドグラスにとても精巧な宗教画が描かれていて、ほとんど照明が無く暗い聖堂内に色鮮やかな光を注ぎ込んでいます。建物の内装はウィーンの聖シュテファン大聖堂に比べると質素な作りですが、こちらは逆にステンドグラスの彩りを引き立てているように思います。
そしてとにかく人がいない(自分たち含め常に数人程度)ので、自由にあるきまわりながら一枚一枚のステンドグラスを心ゆくまで眺められるのがとても嬉しいです。
写真だとなかなか魅力が伝わりにくいですが、自分の足音しか聞こえないひんやりとして広大な聖堂内で美しいステンドグラスに囲まれていると、自然と心が洗われていくような気分になります。
数日前まで存在すら知らなかったのですが、これまで訪れた中でもかなりお気に入り上位に入る大聖堂です。他にも興味深い発見があったので、いつか記事にするかもしれません…!
13:15 ランチ@Cafe Central
旧市街へ向けて歩きながら見つけたお店でお昼ごはん。
気温3度の曇り空でさすがにテラス席は人が少ないですが、店内は賑わっていました。
若い人たちや家族連れ、ビジネス風のグループまで様々な人が利用できるカジュアルな雰囲気です。
私はコルドンブルーを注文。スイスで食べたものよりチーズが硬いですが、お肉も厚みがあって食べごたえがあります。ラズベリーソースも意外と合う。(夫のタイカレーは普通でした笑)
14:30 旧大聖堂へ
カフェから歩いて5分。
旧市街の広場から少し細い通りに入ったところに旧大聖堂があります。周辺と比べてとりわけ高い建物ではありませんが、きれいなミントグリーンの壁が目を引きます。
入り口がわからずしばらくうろうろしましたが、写真左手の辺の部分にある茶色いドアから入れます(笑)。
こちらは最初こそ何人か見学している人がいたものの、途中から完全に貸し切りでした。
20世紀初頭まで使われていたそうで聖堂としては小ぶりですが、バロック様式の内装は新大聖堂よりも豪華な印象です。白い壁と窓から射す光で暖かみのある雰囲気。天井やシャンデリア、脇にいくつかある懺悔室などの繊細な彫刻は見ごたえがありました。
15:20 ホテルにチェックイン
旧市街の端にあるホテル コルピングに宿泊。旧市街へのアクセスが良い上にお部屋もかなり広くて快適でした。周辺観光案内やホテル内のバー利用なども充実していてかなり満足度が高かったです。
居心地がよくてついゴロゴロしてしまい、気づけば2時間ほど寝ていました(笑)。
17:30 夜の街歩き
夜ごはんのお店を探しながら街を歩きます。
ブダペストの街を二分していたドナウ川はリンツの街にも流れています。
リンツはウィーン屈指の文化都市で、美術館や博物館も充実しています。明日はその一つ、橋の向こうに見える「アルス・エレクトロニカ」に行く予定です。
時間があればリンツ城博物館に行きたかったのですが、この日はすでに閉館。リンツ城の城塞の上まで登り、ちょっと夜景を眺めてからレストランへ。
リンツのクリスマスマーケットは残念ながら12月24日で終了していましたが、街のイルミネーションやクリスマスツリーはまだまだ健在でした。
18:00 夕食@Antica Locanda
特に予定が無かったので、ホテルの部屋にあった観光案内でおすすめされていたお店へ。
席についたら「Deutsch or Italienisch?(ドイツ語とイタリア語どっちがいい?)」と聞かれ焦りましたが、これまでのドイツ語学習の積み重ねイタリア人スタッフたちの圧倒的コミュ力のおかげで存分に食事を楽しめました。食にまつわる話は例によって子記事行きです(笑)。
電車のハプニングはあったものの、大聖堂が期待以上に素晴らしくて満足度の高い一日でした。明日は昼過ぎまで体験型科学館「アルス・エレクトロニカ」で過ごし、この旅最後の夜はウィーン楽友協会でコンサートです!
冬休み in 東欧 | 7日目:ブダペストから電車でウィーンへ!旧市街街歩き
冬休み旅行、後半の4日間はオーストリアで過ごしました。
ウィーンを訪れるのは5年ぶり2回目。当時の写真も掘り出しながらおすすめの歩き方を紹介していきます!
- 8:30 出発@ブダペスト東駅
- 11:30 ウィーン到着
- 12:30 ホテルチェックイン
- 13:30 歴史地区へ
- 14:15 クリスマスマーケット@大聖堂前
- 15:20 時計博物館
- 17:00 クリスマスマーケット@マリア・テレジア広場
- 19:00 ホテルの隣のバー「Gossip」
8:30 出発@ブダペスト東駅
電車のチケットは予め予約していました。
オーストリア国鉄(ÖBB)・ハンガリー国鉄(MÁV)どちらのサイトからでも予約は可能ですが、私たちはEチケット(自分で印刷して直接乗車可)に対応しているオーストリア国鉄で購入しました(ハンガリー国鉄で購入した場合は、現地の窓口でチケットを受け取る必要があります)。
駅中央の大きな掲示板に自分の電車の乗車ホームが表示されるのを待ちます。
ウィーン行の電車は駅舎内のホームから発車でした。
エゲルへの日帰りで往復とも30分以上遅れたので電車が時間通りに来ることは期待していなかったのですが、今回はほぼ定刻通りに出発・到着しました。
時期や時間帯にもよるのでしょうが、今回の便はとても混雑していて、予約時に座席指定(一人あたり+3EUR)をしておいて正解でした。始発駅にもかかわらず二等車はデッキに人が収まらないほど。
出発するとすぐに検札…と思ったら乗務員らしからぬカジュアルな感じの男性が食堂車のメニューを配りに来ました。メニューを手渡しながら一組ずつ丁寧に「Mery Christmas! Happy new year! Have a good day!」を呪文のように唱えていくのでかなり時間がかかっていました(笑)。
裏ワザというわけでもないですが、普通の座席に座れなかった場合は食堂車に行くとほぼ必ず座れるので良いと思います。スイスの食堂車だとカフェラテで5CHFくらいしますが、今回の電車ではビールやワインが座席指定をするよりも安く(笑)買えました。
11:30 ウィーン到着
2時間弱でウィーン中央駅に到着。ヨーロッパ内の電車移動はルートをうまく選べば飛行機と比べて価格もトータルの所要時間も節約できて良いです。
まずは荷物をホテルに預けます。Uバーンに乗る前に交通機関の1日チケットを購入。
12:30 ホテルチェックイン
オーストリア1泊目はゴールデネ シュピンネに滞在。
空港への直通列車があるWien Mitte駅(地下鉄の駅はLandstraße)から徒歩5分程度で便利な立地。(途中休憩したり周辺施設を見て歩きまわったりしているので1時間かかっていますが、迷わずまっすぐ来ればウィーン中央駅からホテルまで15分あれば着きます)本来チェックインは15時からですが、清掃が済んでいたようで部屋に入れてもらえました。建物は古いですが、内装はリフォームされていてとても綺麗です。
さらに嬉しかったのが広すぎるバスルーム。もともと2部屋だったものを改装しているようで、うちより広いです(笑)
基本的にヨーロッパの水回りにはまったく期待していないので、固定じゃないシャワーヘッドときちんと密閉されるドアまたはカーテンがあれば大満足なのですが、ここには追い焚き機能・ジャグジー付きの大きな浴槽が!(奥には普通のシャワールーム)
日本への一時帰国以来数ヶ月ぶりの湯船を楽しむことにします。
13:30 歴史地区へ
ホテルでゴロゴロしたくなる気持ちを抑え、地下鉄U3に乗ってリンク内の歴史地区へ。Stephanplatzで降りて地上に出ると目の前が聖シュテファン大聖堂です。
なぜか5年前は素通りしてしまっていたので、今回初めて中に入りました。
比較的空いていたであろう5年前の3月に来なかったことを後悔する美しさでした。
ゴシック様式の柱や天井が重厚な雰囲気。ステンドグラスはブルー系のモザイク柄で意外にもシンプルですが、それがキャンドルの灯りの温かさや建物の重厚さを引き立てているように感じました。
地下のカタコンベツアーも楽しそうで、開始を待つ人やチケットを求める人たちの行列ができていました。
もう一箇所、歴史地区でいちばん気になっていたお店へ。音楽の都、ウィーンで1817年から続く老舗楽譜店、Musikhaus Doblingerです。前回はまさかの臨時休業で入れなかったので、2回目の挑戦。が。
クリスマス前後も営業している日があると聞いていたのですが、絶妙にタイミングを外して休業日でした。
悲しいですが、3回目の口実を手に入れたと思って次回の楽しみとします(笑)。
14:15 クリスマスマーケット@大聖堂前
大きい都市だと、クリスマスの後も「ジルベスターマーケット」「ニューイヤーマーケット」など名前を変えて年明けまでヒュッテが並び続けます。聖シュテファン大聖堂前の広場も、たくさんのヒュッテで賑わっていました。
ウィーンのクリスマスマーケットは、グリューワイン系の飲み物のバリエーションが豊富!りんごやオレンジの果肉が入っていたり、ノンアルコール系も充実しています。
15:20 時計博物館
前回行けなかった小さめの博物館に挑戦しようということで選んだのが時計博物館。
大聖堂から徒歩5分ほどの小さな建物です。
小規模といっても建物3フロア分に、中世から現代までの様々な「時計」が展示されています。ちょっとマニアックなテーマなので、街中が観光客でごった返している中、ほぼ貸切状態でじっくり楽しめました(笑)。
精巧な機械仕掛けや凝った装飾の大小様々な時計が観られて個人的にはおすすめです!これも子記事にしたいと思います。
17:00 クリスマスマーケット@マリア・テレジア広場
夜ごはん相当の食事目当てでマリア・テレジア広場へ。
ヒュッテの数が多く多くの人で賑わっていましたが、スイスの各所に比べてヒュッテの間隔が広いからか歩きやすかったです。
明日向かうリンツはすでにクリスマスマーケット期間が終わっているので、この冬最後のクリスマスマーケット巡りは、ここウィーンが最後です。聖シュテファン大聖堂前と合わせて別途紹介します!
19:00 ホテルの隣のバー「Gossip」
一度ホテルに戻ってから、暖かい屋内で飲み直すためにホテルのすぐ近くのバーへ。
繁華街から離れているのでお客さんは少なく、地元の人らしき数グループがゆっくりと飲んでいました。
雰囲気は落ち着いていますが普段はスポーツバー的に使えるカジュアルなお店です。
お酒はカクテルとビールが充実しています。私は甘いフルーツ系。
オーストリア初日、のんびりしていた割にはなかなか充実させられたと思います(笑)。明日はウィーンから西へ180kmほど、オーストリア第三の都市リンツで一泊します。
冬休み in 東欧 | 6日目:温泉、クリスマスマーケット、最後の夜はやっぱりワイン
翌日の早朝にウィーンへ向けて出発するので、ブダペストを観光できるのはこの日が最後。休業する施設も多いクリスマスならではの楽しみ方を模索しました。
一つ一つのイベントが濃くていつも以上に長くなりそうなので、今日は枠組みだけの紹介です。
- 9:45 セーチェニ温泉へ
- 10:00 セーチェニ温泉営業開始
- 16:00 地下鉄博物館(休業日)
- 18:30 クリスマスマーケット@ヴェレシュマルティ広場
- 19:30 最後の街歩き~ワインバー発見
- 22:30 ホテルへ帰還
- ハンガリー編、完結
9:45 セーチェニ温泉へ
ブダペストで忘れてはならない名物の一つが「温泉」です。ブダペストにはいくつか有名な温泉があり、多くの観光客が訪れます。ベストシーズンは少なくとも冬ではないですが(笑)、念願のハンガリー旅行で行かないわけにはいかない!ということで、一番有名なセーチェニ温泉へ。クリスマスで閉館している施設が多い中、セーチェニ温泉はいつもより遅い10時開店で営業していました。
東駅からの地下鉄は貸切状態で、「クリスマスの朝は家やホテルでのんびり過ごすのが普通なのかな」と思いかけたのですが、セーチェニ温泉に着くと営業開始前にも関わらずすでに多くの人がチケット売り場に並んでいました。観光客が優勢ですが、地元の方もいたと思います。
10:00 セーチェニ温泉営業開始
朝から夕方まで滞在しての結論、冬の温泉は意外と良い!というか、日本人の心で考えれば冬こそ温泉は自明だと気づきました(笑)。チケットの買い方や中の様子など、詳しくは別記事で。
16:00 地下鉄博物館(休業日)
温泉とサウナをたっぷり満喫して、荷物を置くため東駅のホテルに戻ります。
少し遠回りですが地下鉄のM1を使ってDeák Ferenc tér駅に立ち寄りました。この駅構内にある「地下鉄博物館」へ…行ったはいいものの、残念ながらクリスマスの日はお休みでした。小さくて短時間で観られるからと後回しにしてしまったのですが、事前調査が足りず反省。
18:30 クリスマスマーケット@ヴェレシュマルティ広場
この冬を通してまだ成し遂げていないこと。「クリスマスマーケットで夜ごはん」。
グリューワインとホットチョコレートは数年分くらい飲んでいますが、食べ物としてはまだ焼き栗しか口にしていないのです(笑)。
ブダペストの最後の夜、これまでに比べると飲食エリアがかなり空いていて、ついにその目標を達成。クリスマスマーケットの様子として後日まとめます!
19:30 最後の街歩き~ワインバー発見
通常は22時まで開かれるクリスマスマーケット、24・25日は19時で終了です。ソーセージとピクルスで空腹を満たして、夜の街歩き開始。ライトアップされた国会議事堂を撮るために、地下鉄M2でブダ側へ。
画質を落としているのでわかりにくいですが、左右に立つハンガリー国旗が綺麗にはためく瞬間を夫が頑張って狙っていました(笑)。
ペスト側に戻り、国会議事堂を反対側から。大きなクリスマスツリーが立っているのですが、なんだか写真で見ていたのとイメージが違う…
枝が伸びて円錐形が崩れて、議事堂の建物と対照的な青みのあるライトも手伝って、クッキーモンスターみたいになっていました(笑)。なにはともあれクリスマスならではの写真が撮れました。
これで国会議事堂も見納めです。外観も良いですが中が本当に素晴らしかったので、見学ツアーは本当におすすめです!
予約はこちらから:
ここの広場は雰囲気がとても良くて、トラムが通っていると絵になります。
夜になるとライトアップされる街灯も素敵。
初日にレストランを探した道を再び歩いて、適当なバーがあったら入ろうと思っていたのですが、クリスマスは閉まっているお店が多いです。
そんな中、お酒に飢えた私たちに手を差し伸べる光が。
ハンガリーの各地のワインを少量から飲めるお店です。
とても居心地が良くて、もっと早く知っていたら毎日通ってしまった恐れがあるので最後に見つけてよかったです(笑)。美味しいワインがたくさんありましたが、厳選して2本だけ購入。エゲルと合わせて予定を上回る8本になってしまいました。
22:30 ホテルへ帰還
昨日の夜は地下鉄が動いていなくて大変でしたが、今夜は通常通りの運行で無事に帰れました。
ハンガリー編、完結
6日間てさすがに長くないか?と思っていたハンガリー滞在、本当にあっという間に過ぎてしまいました。6日間ではぜんぜん足りません(笑)。
クリスマスシーズンでイレギュラーな閉館や営業時間があったのを差し置いても割とアクティブに動いていたつもりなのですが、当初想定していた行きたいところリストを行きつくすにはもう1週間くらい必要だと思います。
まだまだ書きたい子記事が山ほどありますが、ハンガリーの過ごし方の紹介はこれにて完結です。明日は早朝の電車でオーストリア・ウィーンに向かいます!